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齋藤ウィリアム浩幸 日本の欠落、日本の勝機

政府や景気のせいにしても、何も変わらない!
2015年こそ、自信とチャレンジ精神を取り戻そう

齋藤ウィリアム浩幸 [内閣府本府参与]
【第7回】 2014年12月22日
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 日本はバブル崩壊から25年という長い景気低迷を経験しましたが、「自信」と「チャレンジ精神」以外には何も失ってはいません。インフラは十分に整い、産業も発達し、教育水準も非常に高い。他の国から見ればうらやましい限りです。

 私が言いたいのは、意識改革をしろ、ということではありません。もともと日本にあったチャレンジ精神を取り戻そうということです。何兆円かかるとか何世代かかるとかいうことではなく、すぐにも成長へと反転攻勢できる可能性は十分にあります。デフレ脱却が見えてきた今こそ、チャレンジ精神を取り戻す時ではないでしょうか。

経営者と同様に、
政治家もリスクをとって行動すべき

 今回の衆議院選挙は、海外ではサイバー選挙と言われていたのをご存知ですか。多くの候補者がフェイスブックやツイッター、LINEなどのSNSを使って国民に呼びかけるようになったからです。

 政治家がSNSを活用することには大きな意義があります。政治に関心の薄い若い世代も含めて広範囲にメッセージを伝えることができますから、政治に興味を持つ人も増えるでしょう。実際、情報を受け取った若い世代がオンライン上で活発に議論を交わすようになったのは大きな収穫ではないでしょうか。

 もちろん、そのせいで的外れな批判の声も増えていくでしょう。しかし、それでも無関心よりはマシ。1%のデメリットがあっても99%のメリットを考えて大いに活用していくべきです。

 SNSは記録が残るため、政治家もいいかげんなことは言えません。もしかしたら発言の端々に綻びが見えてくるかもしれませんが、経営者と同様に、政治家もリスクをとって行動すべきです。自分の考える政策や公約、理念を自分の言葉でしっかり伝え、責任を持って日本をリードしていってほしいですね。

(構成/河合起季)

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齋藤ウィリアム浩幸
[内閣府本府参与]

さいとう・ウィリアム・ひろゆき
1971年ロサンゼルス生まれの日系二世。16歳でカリフォルニア大学リバーサイド校に合格。同大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業。高校時代に起業し、指紋認証など生体認証暗号システムの開発で成功。2004年に会社をマイクロソフトに売却してからは日本に拠点を移し、ベンチャー支援のインテカーを設立。有望なスタートアップ企業を育成している。12年には、総理大臣直属の国家戦略会議で委員を拝命し、国会事故調査委員会では最高技術責任者を務めた。また13年12月より内閣府本府参与に任命されている。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2011」選出。2015年6月より、パロアルトネットワークス合同会社副会長に就任。著書に『ザ・チーム』(日経BP社)、『その考え方は、「世界標準」ですか?』(大和書房)。


齋藤ウィリアム浩幸 日本の欠落、日本の勝機

歴史的に、世界に挑むチャレンジ精神は本来、日本人が持っていた気質。しかし今の時代、日本のお家芸“ものづくり”だけでは新興国に負けるのは火を見るよりも明らかだ。成長へと反転攻勢に転じるために必要なものは何か――。それは革新的なイノベーションを起こすための「世界標準の思考」に他ならない。気鋭の起業家であり、技術者である筆者が、日本が再び世界をリードしていく道はなにかを説く。

「齋藤ウィリアム浩幸 日本の欠落、日本の勝機」

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