スマートエイジングライフ
【脂肪肝編】 2014年12月18日
渡邉芳裕
著者・コラム紹介バックナンバー

肥満とアルコールだけが原因じゃない!
「脂肪肝」を引き起こす“ダイエット”の危険性

――日本大学医学部消化器外科・高山忠利教授に聞く

食事も飲酒も減らせないあなたに…
ウォーキングで改善&予防できる!

――これから年末年始に向けて、忘年会などでつい飲み過ぎ・食べ過ぎをしてしまう人も増えてくると思います。脂肪肝にならないためのアドバイスがあれば教えてください。

 飲み会などで暴飲暴食をしないように心がけるのはもちろんですが、私が勧めているのは、とにかく運動をすることです。いくら食事の量を抑えましょう、節度ある飲酒量を守りましょうといっても、これをずっと続けていくのは現実的なことではありません。食事や飲酒の量は、それほど制限しなくても、ちゃんと運動さえしていれば脂肪肝になることはないのです。

 とくにおすすめなのが、ウォーキングなどの有酸素運動です。有酸素運動は、脂肪肝を予防するだけでなく、脂肪肝になってしまった人でも肝臓を元に戻す効果があるからです。有酸素運動を続けていると、脂肪が燃焼して体重が落ちるとともに、肝臓の中にたまっていた脂肪も抜けていきます。そして、その脂肪が抜けたスペースには、隣の肝細胞が分裂して、新しい肝細胞が入ってくれるのです。つまり、脂肪肝から卒業できるというわけです。

 脂肪肝が気になる人や、脂肪肝と診断された人は、まずは外に出て、積極的に歩くことから始めてみてください。歩けば歩くほど、肝臓の中の脂肪がなくなっていくと思えば、きっと続けられるはずです。友達同士や家族、ペットと一緒に、楽しみながら歩くのもよいでしょう。ぜひ、毎日のウォーキングを習慣にして、脂肪がたまっていない健康的な肝臓をキープしてください。


40代からの健康のツボ

働き盛りの40代。しかし30代までとは違い、忙しいのに無理が効かなくなるなど、体の不調を感じ始めている人も多いのではないでしょうか。この連載では40代になったら特に気にしておきたい疾患、病気をご紹介。早い時期から健康寿命を延ばすための体の付き合い方を、各分野のトップを走る医師に伺います。
 

「40代からの健康のツボ」

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