「中一ギャップ」という言葉を初めて知った。皆さんはご存じでしたか?

 さきごろ、文科省は「小中一貫校」を新しい学校制度とすることに決めたが、この新制度により、新しい環境に馴染めず不登校を起こすような子どもたちを拾い上げることもできるという。

 私は知らなかった。中学生になり、算数を数学と呼ぶようになったり勉強そのもが難しくなったり、体格が大きく異なる先輩がいたり、あちこちの小学校から生徒が集まり、その輪に溶け込めず悩む子どもたちがいるなんて。

 と思っていたら、さらに「小一ショック」なんてのもあるらしくて、他人様のご子息ご息女とはいえ、そーいう子たちの将来をちょっと心配してみたりする。中一ギャップも小一ショックも、恥ずかしがり屋さんの尻込みとは意味が違うのだ。

 学校でギャップに苦しむ子が社会人になれるのだろうか? そのうち「フレッシュマンギャップ」とか出てきそうだ。あ、それは五月病だから昔からあるのか。ということは、かつては社会人や大学生のあいだで発症していた五月病がどんどん若年齢化してきたということだ。残念ながら、あまり褒められた話ではない。

 これと似た話で、ショウワノートが発売している「ジャポニカ学習帳」の表紙から、昆虫の写真が消えた(ただしこれは二〇一二年のこと)。その理由というのがまた何ともばからしいのだが、保護者からの問い合わせ、クレームが相次いだのだという。

「気持ち悪いから、やめてほしい」
「娘が昆虫写真が嫌でノートを持てないと言っている」
「授業で使うとき、表紙だと閉じることもできないので困る」

 驚いたことに、クレームは保護者からだけではなく、教師からも届いたそうだ。大丈夫なのか、ムシの表紙が嫌だよぉとか言ってる教師。

「学校の授業や、家に帰ってからの宿題。お子さんがノートを使う機会は多いです。もしかしたら友だちと一緒にいる時間より長いかもしれません。学校の先生もノートを集めたり、添削したりと、目に触れる機会は多いと思います。そんな商品だからこそ、一人でも嫌だと感じる人がいるのであればやめよう、ということになりました」

 ショウワノートはこう言っているが、どうなんだろう。ジャポニカ殺すにゃ刃物は要らぬ、ムシがキモイと言えばいい、ってことだったのか?