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佐藤可士和の打ち合わせ
【第2回】 2014年12月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤可士和 [アートディレクター]

佐藤可士和が打ち合わせにこだわる理由(後編)

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今回は前編に続き、『佐藤可士和の打ち合わせ』発売を記念して11月29日に丸善・丸の内本店で行われた佐藤可士和さんのトークショーの模様から、観客の質疑応答シーンを紹介します。観客からの素直すぎる質問に対する、切れ味するどい可士和さんの回答が見物です。

仲良くすることが仕事のゴールではない
割り切って対処するのも仕事である

(司会者) ではここで質疑応答の時間に移らせていただきます。講師の佐藤可士和さんにご質問されたい方はいますか?

観客の男性Aさん『佐藤可士和の打ち合わせ』を読ませていただいて、職場でのコミュニケーションを大事にしたいと常々考えています。以前の職場ではかなりとれていたんですが、新しいチームではメンバーが僕のほかに1人しかいなくて、その人と全然合わないんです。今までチームのメンバーをやりづらいと感じたことはないですが、その人とは正直やりづらいですね。すぐ拗ねちゃいますし……。

(会場・笑い)

佐藤 その方は男性? 年齢は? あなたの部下になる方ですか?

観客の男性Aさん 30歳前後の男性で、いちおう僕の部下ではあります。本に書いてあることも実践したいのですが、でも部下はそういうキャラなので、嫌で嫌で……。可士和さんならどう乗り越えますか?

佐藤 切実ですね。でも、自分のキャリアが上がりマネジメントという立場になればなるほど、そういう部下もたくさんいるなかでやっていかなければならない。やる気のない社員のモチベーションをどう保っていくか……。相談できる上司はいないんですか?

観客の男性Aさん もちろんいますが、その上司はこの状況がイヤで僕に押しつけた、みたいな雰囲気なので、あまり関わりを持ちたくないみたいです。直属ではない上司にも相談したところ、あんまり部下のせいにするのは良くないと言われました。

佐藤 なるほど。今のお話のようなトラブルってたくさんあると思いますが、僕は抱え込まないようにしています。なるべく多くの人に相談しますね。何が解決方法なのかはいろいろあると思いますが。チームのメンバーを変えてもらうのもありでしょうし、もしかしたら拗ねた人が改心する可能性もありますよね。

 僕は、必ずしもプロジェクトメンバーで友達のように仲良くなる必要はないと思います。仕事仲間は友達ではないですから、割り切りも必要です。たとえばすごく仲の良いメンバーでチームを組んだとしても、結果が良くないと、それは仕事としては失敗じゃないですか。逆に、ぎくしゃくした関係であっても、成績が良いこともあるかもしれない。だから、仕事だからスパッと割り切ってみてはいかがでしょうか。それでもやりにくければ、もっといろいろな人に相談するしかない。一人で抱え込んでもキツいですからね。言うと楽になったりしますよね。ぜひ、抱え込まずに頑張ってください。

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佐藤可士和(さとうかしわ) [アートディレクター]

博報堂を経て「SAMURAI」設立。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブン・ジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。毎日デザイン賞、東京ADCグランプリほか多数受賞。慶応義塾大学特別招聘教授、多摩美術大学客員教授。著書にベストセラー『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス人文庫)他。


佐藤可士和の打ち合わせ

 打ち合わせはあまりにも身近で、これまで何の課題ももたれずに、そこかしこの企業で行われてきました。日本を代表するアートディレクター・クリエイティブディレクターである佐藤可士和氏も、その多忙な生活の多くを打ち合わせで費やしてきました。その中で、いかに効果的に打ち合わせをするかが、仕事の肝だと考えるようになったといいます。  拙著「佐藤可士和の打ち合わせ」(ダイヤモンド社)には、その打ち合わせ術が存分に盛り込まれています。今回の連載では、そのエッセンスをお伝えしていきます。  打ち合わせを制する者は仕事を制する! あなたも是非打ち合わせマスターになってください。

「佐藤可士和の打ち合わせ」

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