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DOL特別レポート
【第546回】 2014年12月29日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

NBAやNFLが続々導入!ファンの心を掴み
ビールが4倍売れるIoE活用の最新事例

IoEがチームとファンの
エンゲージメントを強めている

iPadの画面には、「YOU'RE A BUD V..I.P.」との表示。こうした特典がビーコンによって発信されており、売店に近づくと受け取ることができる
Photo:DOL

 こうしたチャレンジをしているのは、GSWだけではない。ナショナルプロフットボールリーグ(NFL)のデンバー・ブロンコスも同じようにスタジアム内に無料のWi-Fiを整備し、IoEを使って売店や席のアップグレード、ユニフォームなどの販売に活用している。

 ブロンコスも売店にHDスクリーンによるデジタルサイネージを置き、ビーコンで顧客にプロモーションを仕掛けたところ、ビールなどの売上が4倍に増加したという。さらに驚くことに、席のアップグレードに関しては、もともと半年で5000ドル程度の売上だったのが、ビーコン導入後には6ヵ月で7万5000ドルと、15倍にも跳ね上がった。

 今ではアメリカ国内のスポーツ関連のスタジアムのうち、10~15%でこうした取り組みが行われ、今後数年で20%まで伸びると見られている。

 シスコシステムズのブレア・クリスティCMOは「IoEがチームとファンのエンゲージメントを強めている良い事例だ」と話す。IoEやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)はまだ浸透し始めたばかりの概念で、とりわけ日本では具体的な事例が見られないため、IT担当者だけが知っておけばいいこと、と捉えられがちだ。

 ところが、先進事例が多いアメリカでは、すでにCIOやIT部門だけに関わることだけではない。まさに顧客の満足度を高め、エンゲージメントを強める画期的な手段として、顧客サポート部門やCMOなどのマーケティング担当者にとって、直接の関係があり、より深く理解しなくてはならないものとなっているのだ。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

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