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岸博幸のクリエイティブ国富論

日本ではなぜか真剣に報道されない
米メディア再編急加速の一大事

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]
【第64回】 2009年11月13日
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 意外と重要なのになぜか日本では全然報道されていないメディア関連のニュースがありますので、今週はこの問題を取り上げたいと思います。米国最大のケーブルテレビ会社コムキャストによる、メディア・コングロマリットの一つNBCユニバーサルの買収が遠からず正式にまとまりそうなのです。

 コムキャストは、米国最大のケーブルテレビ会社です。CATV網という番組の伝送ネットワークの運営が中核事業ですが、幾つかのケーブル・チャンネルを保有していますので、多少のコンテンツ制作も行っていることになります。

 それが、NBCユニバーサルというハリウッドのメディア・コングロマリットの一つを買収しようとしているのです。ちなみに、ここはテレビの4大ネットワーク局の一つNBCや人気あるケーブル・チャンネル、ユニバーサル・ピクチャーズという大手映画会社などを傘下に持っています。

 この合併が実現すると、CATV網を持つインフラ企業が上流のコンテンツを豊富に持つコングロマリットを手に入れることになるのです。米国での報道によると、コムキャストはテレビ局NBCにはあまり関心がなく、今後の成長が期待されているビデオ・オン・デマンドの市場での優位につながるユニバーサル・ピクチャーズへの関心が大きいようです。

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岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]

1986年通商産業省(現経済産業省)入省。1992年コロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得後、通産省に復職。内閣官房IT担当室などを経て竹中平蔵大臣の秘書官に就任。不良債権処理、郵政民営化、通信・放送改革など構造改革の立案・実行に関わる。2004年から慶応大学助教授を兼任。2006年、経産省退職。2007年から現職。現在はエイベックス・マーケティング株式会社取締役、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社顧問も務める。

 


岸博幸のクリエイティブ国富論

メディアや文化などソフトパワーを総称する「クリエイティブ産業」なる新概念が注目を集めている。その正しい捉え方と実践法を経済政策の論客が説く。

「岸博幸のクリエイティブ国富論」

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