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空いている会議室を貸してしまおう!
企業の手持ち資産を収益化につなげたLiquidSpace

待兼 音二郎
2015年1月21日
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 サイトの下段には施設の種類ごとの検索に直接飛べるアイコンも並んでいて、直感的なわかりやすさや検索のしやすさはかなりのもの。

 ちなみにパソコンだけでなくiOS/Androidアプリからも位置情報を頼りに施設が探せるから、出張先で急遽決まったプレゼンの会場をその場で探すなんてこともできてしまう。

 さらに、相手側企業といちいち契約書や事前の打ち合わせのような面倒な手間を要せずに施設が借りられ、支払いもLiquidSpaceを通じてクレジット決済されるので、現金の受け渡しも必要ない。

最低限の手間ひまでビジネスが成立
使い勝手の良さがヒットの秘訣

 シェアリングエコノミーという市場を開拓したのは、言うまでもなく2008年創業のAirbnbだ。自宅やアパートの空き部屋を他人に貸す、という一見あまりにも煩雑で面倒くさそうな行為が、やり方次第ではビジネスとして成立することをありありと示した。

 LiquidSpaceが着目した会議室やワーキングスペースのシェアというジャンルにも、2012年創業の「ShareDesk」(過去記事)など、さまざまな業者が参入した。けれどもLiquidSpaceは業界最大の規模を保っているし、前述のような使い勝手のよさで他社と差別化できている。

 だが、LiquidSpaceが成功できた理由はそれだけではない。どこに重点を置くのかという戦略眼にも非凡なものがあったのだ。

 全般にサービス業は、利用者にとっての便利さを何にも増して重視しがちだ。しかし、AirbnbやLiquidSpaceのようなビジネスの場合、サービス提供者は純然たる業者ではなく、本業の利益の足しにという程度の感覚でやっている人も多い。面倒な思いや苦労をしてまでやる気はないのだ。

 LiquidSpaceはその点で徹底している。最小限の手間でオフィスの遊休施設が貸し出せるようにサービスを構築しているのだ。

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