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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

流通チャネルや消費者行動を変えるeコマース

上田惇生
【第105回】 2008年12月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
ネクスト・ソサエティ
ダイヤモンド社刊
2310円(税込)

 「何がeコマースに乗り、何が乗らないかはわからない。流通チャネルとはそういうものである」(『ネクスト・ソサエティ』)

 地元の食品店からスーパーへという流通チャネルの転換についても、それが与えるインパクトの中身は、なかなか明らかにならなかった。

 流通チャネルの変化は、誰が顧客かを変える。顧客がどのように買うかだけでなく、何を買うかを変える。消費者行動を変え、貯蓄パターンを変え、産業構造を変える。ひと言でいえば、流通チャネルの変化は経済全体を変える。

 ドラッカーは、まもなくeコマースが従来型のグローバル企業を駆逐すると言う。

 eコマースによる生産、サービス、修理、保全には、今日のものとは異質の組織を必要とする。異質の思考、異質の事業の定義、異質のトップマネジメントを必要とする。

 今日、ほとんどの事業において、配達は後方支援業務としての日常業務の一つにすぎない。問題が起こらない限り、定型の業務にすぎない。

 ところがeコマースでは、配達が差別化の最大の武器になる。決定的に重要なコアコンピタンスとなる。

 「これまでの企業活動では販売は生産の僕だった。生産されたものを売らせてもらっていた。そのためのコストセンターだった。これに対しeコマースでは、販売は配達できるものは何でも売る」(『ネクスト・ソサエティ』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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