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1000円台で楽しむ おとなの居酒屋

セレブな街にもあった、千円台で飲める老舗酒場 大船(白金高輪)

浜田信郎
【第32回】 2009年1月9日
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 地下鉄・白金高輪駅のすぐ近くという、なにやらものすごくセレブリティあふれるこの土地に、創業以来すでに半世紀になるという老舗やきとり屋「大船」があります。

 店は、1階がL字カウンターの立ち飲みスペース、2階が座って飲めるテーブル席が並ぶという造り。毎日のようにやってくる様子の常連さんたちにまざって、私も1階の立ち飲みカウンターの一角に陣取ります。夏場には店の表でも飲んでいる人がいるくらいの人気店は、今日もびっしりと満員です。

 まずは瓶ビール(キリンラガービール大瓶、570円)と、冬場だけの名物・もつ煮込み(400円)を注文すると、すぐに出されるもつ煮込みはシロ、大根、コンニャクと一緒に煮込まれた、比較的あっさり系。汁まですべて、つまみとしていただける逸品です。

 カウンターの上段にずらりと並ぶ日替りの大皿料理(いずれも1人前が350~450円ほど)も「大船」の名物らしく、ほとんどの常連さんは店に入ってくるなり、まずはその大皿から料理を取ってもらっています。

 大皿の数はおよそ20皿ほど。1段では納まりきらず、少しずつずらしながら、カウンター上に2段重ねです!

 私も目の前の大皿にどかんと置かれているムカゴバター(350円)を注文すると、そのムカゴ(茹でおかれたもの)をフライパンにとり、バターで炒めて仕上げてくれます。

 飲み物のほうは、瓶ビールに続いて樽ハイ(ウォッカサワー、300円)をもらいます。

 都内の店で「やきとり」と、ひらがなで表記するところは、もつ焼きを出すお店が多いのですが、ここ「大船」も、焼き物はもつ焼きが中心。レバ、シロ、ハツ、タン、カシラ、ナンコツといったもつ焼きに加えて、純とり、つくねといった鶏の串焼きが、それぞれ1本120円です。

 やきとりや大皿料理のほかにも「大人気 炒め物メニュー」という張り紙もあって、もやし炒め(350円)、レバニラ炒め(450円)、にら玉(350円)と並ぶ中、ウィンナー卵とじ(350円)を注文すると、千切りキャベツや、プチトマトと一緒に盛り付けられたボリュームたっぷりのウィンナー卵とじが出されます。

 熱々のウィンナー卵とじで満腹になって、1時間ほどの立ち飲みは1970円でした。

お店 煮込み ウィンナー卵とじ
1階の立ち飲みカウンターには日替わり料理が満載 あっさり味の煮込みは最後の一滴まで味わえる ウィンナーと卵が奏でる
絶妙なハーモニー

【お店情報】
店名: 大船(おおふな)
電話: 03-3441-4692
住所: 港区三田5-20-7
営業: 16:30-23:30(土は -22:00)、日祝・第3土休

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浜田信郎

1959年、愛媛県生まれ。造船会社で働く設計士。サラリーマンの傍ら、名店酒場を飲み歩く。その成果を綴ったブログ「居酒屋礼賛」は、呑んべいに大人気。著書に『酒場百選』(ちくま文庫)がある。


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