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ウィラー・トラベル社長 村瀬茂高

週刊ダイヤモンド編集部
【第70回】 2009年4月30日
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ウィラー・トラベル社長 村瀬茂高
ウィラー・トラベル社長 村瀬茂高(撮影:宇佐見利明)

 原油高騰と景気後退。この両方を事業成長につなげた男がいる。村瀬茂高、45歳。全国の都市間を結ぶ格安の高速ツアーバスでシェアトップを誇るウィラー・トラベルの創業社長だ。

 原油高騰時には「マイカーを利用するよりもバスがお得」と宣伝。景気後退局面では新幹線利用者を獲得できるチャンスとにらみ、2008年末にバスの古臭いイメージを払拭するべく超高級シートを投入した。

 08年10~11月に自社の利用客5000人にアンケートを行なうと、半数の約2500人が高速バスを初めて利用。このうち半分は「これまで新幹線を使っていた」と回答した。

 「節約志向が高まり、忙しいビジネスマンというよりは、比較的時間に余裕のある人がバスへ流れた」と村瀬。同社の08年利用客数は前年比90%増。計画を40%も上回る快進撃を見せた。

 次の手も抜かりはない。今夏には、新幹線を利用しているビジネスマンをターゲットにした新型の投入を予定。通常45人乗りのバスにわずか20席弱。シート回りに仕事がしやすい設計を施し、更衣室も用意する。価格は東京~大阪間で8000円前後を検討している。

 狙うのは出張の復路だ。往路は迷わず新幹線や飛行機を選ぶビジネスマンも、復路は21時前後が最終となる新幹線や飛行機に不便さを感じることが多い。取引先と一杯飲んで帰るのにちょうどいい乗車時間は23時頃。

 「まさに高速バスの出発時間」。村瀬の目は光る。

楽天・三木谷に刺激され第2創業期を宣言
バスに可能性を見出す

 「うちの会社は今日つぶれました。明日からは新しい会社になります。今までの役職やルールは無効。全員平社員からスタートです」

 5年前、村瀬の爆弾発言に社員たちは呆気にとられた。それもそのはず。30歳で起業した旅行会社はこのとき10年目。社員数約20人で、年間売上高約20億円を稼いでいた。設立以来黒字を続け、経営は順調だった。

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