本来は、細かく見ないと正確なキャッシュフローは計算できません。しかし、経営者はざっくりとした数字をつかめば十分です。細かい話は経理に任せておけばいいのです。大切なのは、キャッシュフローを増やすにはどうするか、増やしたキャッシュをどのように使っていくかを常に考えることです。

返済原資を増やすための4つの方法

 借入の返済原資を生むためには、4つの方法があることがわかります。

(1)金利を抑える
(2)税金を抑える
(3)含み損を抱えた資産をバンバン処分する
(4)減価償却費を増やす

 そして、それぞれの対策は次のとおりです。

(1)銀行と交渉して、銀行の言いなりの体質を改める
(2)税理士依存の体質を改めて、税務署に怯えない
(3)土地建物、その他の資産もオフバランスする
(4)減価償却のスピードを速める

 本やインターネットで調べると、キャッシュフローの概念が何種類も出てきます。いったいどれが正しいのか混乱してしまいそうです。すべて正しいのですが、「キャッシュをためる」ことを考えるなら、ここで述べた計算式を頭に入れておいてください。