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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

人事部の責任転嫁で“島流し”に!
熱血課長の人生を狂わせた「部下の自殺」

――会社の“口封じ策”を見抜けずに追い出された関田氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第22回】 2009年5月18日
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 社員が自殺をすると、会社はそれをひた隠しにする。ほとんどの職場では、緘口令が敷かれる。そしてその真相は、闇から闇へと葬り去られる。

 今回は、部下の自殺により、サラリーマン人生が激変してしまった課長を紹介する。あなたの会社でも、同じようなことが行なわれていないだろうか。

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■今回の主人公

関田陽太郎(46歳)
勤務先: 都内に本社を構える、従業員数230人の文具メーカー。営業力が強く、売り上げを順調に伸ばして来た。社内では、社員の平均年齢が30代後半になり、総額人件費の管理が経営課題の1つとなっていた。中途採用も若返りの一環として行なわれていた。その試験を経て入社した社員の中には、仕事で悩む者もいた。管理職による部下の指導などは、十分ではなかった。
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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています)

今朝、部下が首を吊った!?
人事部に呼び出された課長の衝撃

 「自殺?」「首つり?」

 営業課の岡野正志(仮名・32歳)の机の上に、細長い花瓶が置かれた。20代の女性社員が数人、囁き合う。花瓶には、60センチほどの細長い花が数本立ててある。

 岡野は、福島県の山の中で自殺した。

 午前9時過ぎ、営業課長の関田のもとへ内線電話が入った。人事課長の潮田からだ。

 「至急1階の会議室に来てくれ。とにかく早く……早く!」

 関田は小走りで階段を降りて行った。潮田が踊り場で待ち構えていた。表情は厳しい。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

「第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由」

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