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女性社員のトリセツ
【第11回】 2009年12月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

「何で私とあの子とで態度が違うの?」
不平等を感じるとやる気をなくす女性部下

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無意識に行動する上司
上司の挙動を漏らさず観察している女性部下

 以前、女性部下からこんな風にお願いされたことがあります。

 「なんで、私だけ名字で呼ぶんですか? ほかのみんなみたいに、下の名前で呼んでください!」

 自分ではまったく意識していなかっただけに、女性の観察力や感受性の鋭さに舌を巻きました。

 また、部下を叱っていると、男性部下はパソコン画面を見つめたままなのに対し、女性部下の周辺からは「あんな言い方ないよね」といった声が、ザワザワと聞こえてきます。

 あるいは、ある女性部下が私の下について仕事を行い、成功を納めたとき、何となく私が「ああ、コイツとは仕事がしやすいな」と感じていると、この雰囲気を察知して「なんであの子ばっかりえこひいきするの?」と言い始めるのは、決まって女性部下でした。

 よく、男性脳と女性脳の違いとして語られるのが、ニュースを見たとき、報道されている内容を記憶するのが男性、ニュースを記憶しながら、一緒にスーツやネクタイの色柄などもチェックするのが女性、というエピソードです。「その通りだな」と大きく頷く男性上司は多いのではないでしょうか。

 目の前のことに1点集中する男性に比べ、女性は仕事をしながらでも、部下の叱り方、褒め方、仕事の頼み方といった、上司の挙動を知らず知らずのうちにチェックできてしまうのです。それだけに、女性部下たちは上司の言動から、「不平等感」のニオイを嗅ぎ取ると、とたんにモチベーションを低下させたり、上司が考えを聞いても「どうせ私が何を言っても無駄なんでしょ」と斜に構えたりと、コミュニケーションをとるのが難しくなってしまうという弊害が生じてしまいます。

【女性社員のトリセツ】
「全員に等しく愛情が注がれている」と
女性部下が感じるコミュニケーションを

 女性部下は、上司が考える以上に上司の一挙手一投足を見ています。上司は1対1のコミュニケーションをしているつもりでも、実際には1対女性部下全員だったりするのです。

 女性部下から「この上司はえこひいきをしない」「平等だ」と信頼を勝ち取るには、コミュニケーションのスタイルをタイプごとに変えていく必要はあるものの、すべての女性部下が「同じだけの愛情が注がれている」と感じられることが大前提となります。

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


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男性管理職にとって悩みのタネは女性社員。こんなに気遣っているのに、どこかしっくりこないのはなぜ? 女性社員の本音と上手なつき合い方を解説していく。

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