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速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術
【第3回】 2015年1月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
赤羽雄二

資料作成は「アウトプットイメージ作成アプローチ」で

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なぜアウトプットイメージ作成アプローチが効果的なのか

 通常の仕事のやり方、業務指示の方法だと、かなりのすれ違い、言った言わないが生じてやり直しが多くなるが、上記のステップを踏むことにより、上司・部下のすれ違いをほぼ防くことができる。3日の仕事でも2週間の仕事でも、アウトプットイメージを最初に作成してすり合わせているので、齟齬がない。

 部下に何をしてほしいのか、具体的に言えない上司が非常に多いが、30分程度でアウトプットイメージを書くことは最初のうちかなり大変で、それを準備するなかで新たな発見が多くあり、上司自身が大いに成長する。

 「上司が助けると本人の成長のためにならないのでは……」というのも上司が全部取り上げてやってしまうわけではないので、余計な心配である。できる部下に対しては、フィードバックの量・頻度が自然に減っていくものだ。

 水にまず投げ込み、おぼれそうになりながら泳ぎを覚えさせるのは、非常に古いやり方だ。そのような文化を持つ組織はノウハウの蓄積が進まず、大きな成果を出せないだけでなく、何より有能な人材がすり減らされていく。流出も続く。

「アウトプットイメージ作成アプローチ」は
デザイン、プログラミング業務にも有効

 上記の説明は書類・資料作成に関してであるが、デザイン、プログラミングの場合もそれに準じていただければいい。要は、上司が業務の内容について的確な指示をせず、あうんの呼吸を期待して仕事をさせている、という状況が起きがちなところでは、どこでも有効だと思う。

 難易度の高い緊急プロジェクト的な場合でも、アウトプットイメージへの合意は必要だ。方向が見えるまでは一緒に走り見本を見せるほうが、時間のロスがなく大きな成果を出せる。過度なプレッシャーもなくなり、部門として重要な業務を失敗するリスクも減る。

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    赤羽雄二(あかば・ゆうじ) 

    東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた。2002年、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命としてブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。最近は、大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいる。著書に『ゼロ秒思考』『速さは全てを解決する』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』(宝島社)などがある。

     


    速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

    赤羽雄二氏は、マッキンゼーで14年間活躍するなかで、同社のソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた人物だ。現在も複数の大企業の経営改革を進めつつ、10 社を超えるベンチャーの経営支援を行ないながら、ブログも週2本書き、年間50 回を超える講演・ワークショップをこなしている。今回はその驚異的な仕事量を実現する仕事術のうち、特に参考になると思えるものをピックアップし、具体的に明かしてもらった。

    「速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術」

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