中南米 2015年2月3日

中南米最大のゲートウェイ「パナマ」で銀行口座を開設する

カリブ海に浮かぶ小国・ドミニカ共和国に住み、中南米の新興国を舞台に貿易事業を展開する一方、訪れた各地で証券会社や銀行の口座を開き投資商品を見るのを趣味とする“トレーディングトラベラー”風間さんの体験レポート。連載第1回は中南米にあるパナマでの銀行口座開設編です。

 私は中南米のドミニカ共和国という小国に住みながら、主にラテンアメリカ諸国やカリブ海の「新興国」といわれる、これから経済成長していきそうな国々を頻繁に回り、未知なる客先を訪ね歩いては、日本をはじめとしたアジア方面から、海上貿易としての商品を卸売で一括販売していく事業をしています。時には危険な目にも合いますし、リスクもそれなりにありますが、やりがいのある事業と感じています。

 その一方で、そうして世界の様々な国を回りながら、訪れた国々で証券会社や銀行の口座を開いて、投資商品を見たりするのを趣味としています。

 訪れた地で証券会社や銀行の口座を開いて投資商品を見るのが趣味、というのはちょっと変わっているかもしれませんが、それによって世界の見方が変わりましたし、単なる趣味という以上に、自分の頭に今までにないような変化が起こりましたので面白くなりました。

海外投資を経験して世界の見方が変わった!

 ある国で株式や社債、国債を買うようになると、たとえ小さい金額でもやはり自分のお金が掛かっているため、その国への関心度が全然違ってきます。ひとつの国がなぜ成長するのか、そのために政府が本当に必要な政策は何か、あるいは、よく行なわれているけども実際はしてはいけない政策は何か、逆に国というのはどういうことをしていくと衰退するのか、インフレとデフレはなぜ起こるのか、など。

 また、世界の歴史やそもそもの世界の仕組みなどを、他人の情報に流されるのではなく自分の頭で真剣に考えるようになったことで、見識が広がり、経済や世界の見方も変わりました。

 このように、いわば「物」と「金融」の2つのトレードをしながら中南米の国々を渡り歩く「トレーディングトラベラー」をしている私ですが、今回は日本にはまだまだ馴染みがない中南米の「パナマ」という国で、証券口座を開いてきた経験を紹介します。少しでも中南米地域の海外投資に興味を持っていただけたらと思います。

パナマの首都パナマシティ【撮影/風間真治】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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