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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

関係が変化した相互に依存する組織と知識労働者

上田惇生
【第46回】 2008年3月25日
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未来への決断
ダイヤモンド社刊
2427円(税別)

 「知識社会では、従業員すなわち知識労働者が生産手段を所有する」(『未来への決断』)

 働く者と組織の関係が変わった。われわれはまだ、この関係を表現するための適切な言葉を持たない。

 両者の関係は、一方において知識労働者が組織のニーズを学び、他方において組織が知識労働者のニーズ、期待を学ぶという相互依存関係である。

 組織は知識労働者を必要とする。それは、知識労働者が組織を必要とするよりも、はるかに必要とする。

 ドラッカーは、卓越した知識労働者を必要な数だけ確保するために、知識労働についてマーケティングを行なわなければならないのは、組織のほうだという。

 組織と知識労働者は互いを必要とする。この新しい関係、新しい緊張関係の存在は、もはや忠誠心は報酬だけでは得られないことを意味する。

 組織は人を惹きつけ、引き止められなければならない。彼らを認め、報い、動機づけしなければならない。彼らに仕え、満足させなければならない。

 組織は知識労働者に対し、その知識を生かすための最高の機会を提供することによって、初めて彼らを獲得し、確保することができる。それは景気のよしあしには関係ない。単に時代が変わったのである。組織は、そのことに早く気づくべきだという。

 「あらゆる組織が人が宝と言う。ところがそれを行動で示している組織はほとんどない」(『未来への決断』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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