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耳の画像を送れば作ってもらえるカスタマイズイヤフォン

岡 徳之
2015年2月4日
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 撮影が完了したら、次は色を選ぶ。耳の中でイヤフォンを固定するための留め具の箇所以外にも、イヤフォンとケーブルをつなぐ部品、音量を調節するリモコンの部品など、複数箇所の色を、赤・ピンク・黄・青・緑のようなカラフルな色から、黒・グレーのようなシンプルなものまであるバリエーションの中から選択する。

 耳の形、色に関して保存された情報はアプリを通じて、Normal Ears社のエンジニアに送られる。店舗と工場を兼ね備えたニューヨークにあるスペースで、エンジニアが情報を最終確認し、問題なければスペースにある3Dプリンターで出力される。価格は、1つ199ドルとやや高額。だが、肝心の「音質」は最高水準とのことだ。

 アプリでの注文から出荷まで48時間以内を約束している。カスタマイズされている製品でありながら、このスピード感を実現できているのも、製造工程を簡素化する3Dプリンターならではの魅力だ。万が一、手元に届いたイヤフォンが自分の耳に合わなかったら?Normal Ears社は無料で返品・交換に対応してくれるという。これなら安心だ。

 このほかにも、3Dプリンターの「カスタマイズ」性を活用する取り組みは行われている。盛んなのは、医療の分野だ。イヤフォンと近しいところでは、補聴器。足の骨の形状や関節に問題をかかえるひと向けのインソール(中敷き)。手術で体内に埋め込まれる器具のインプラントなど。究極的といってよいほど、カスタマイズが必要とされる分野だ。

 カスタマイズという切り口での3Dプリンター技術の実用化は、今年ますます進んでいくだろう。

(岡 徳之/Noriyuki Oka Tokyo & 5時から作家塾(R)

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