サムライインキュベートはイスラエル企業への投資を目指す

 2014年にイスラエル進出を果たしたサムライインキュベートは、年初に新たに20 億円規模のファンドを立ち上げ、同国のベンチャー企業40 社への投資を目指すと発表。昨年第4回の連載で、「イスラエルでサムライ旋風が起きる!?」と題したが、今年が旋風の始まりか。

 冷静に見てみる。2014年、イスラエルでは年間少なく見積もっても、800社程度のハイテクスタートアップが誕生。1年間で40社の実行となれば、数では、イスラエルでいきなりトップのアクセラレータのポジションに立つ。この数値とポジショニング以上に、起業前の段階から数多くの起業家、エンジニアと接点を持つこととなり、イスラエル企業と協業を図りたい日本企業にとっては、彼らを活用しない手はない、ということになるだろう。

 (株)イスラテックは、昨年より、サムライインキュベートと共同で、アライアンス支援プログラムを提供している。ただ単純にマッチングを支援するだけでなく、「イスラエル企業のデータベース(ハイテク企業6000社以上)」と「イスラエル現地拠点」を提供、ハイテク企業の蓄積情報とタイムリー情報を同時に把握、かつ、現地での活動が可能となるプログラムである。

 このアライアンスプログラムでは、「企業データ」と「拠点」が揃うことにより、これまでイスラエル企業とビジネスしたことのない企業でも、イスラエル企業とのアライアンス検討、実際のビジネスが可能な状態を整えることできる。すでに、先見性が高い企業数社が利用している。