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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

リストラされて幸せになる人、
リストラされずに不幸になる人

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第8回】 2015年2月9日
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「窓際」に置かれると「錆びる」のはなぜか?

「窓際」の時間が長くなれば長くなるほど、能力はどんどん錆びていくものです

 最近、業績の低迷した企業が人員整理という意味でのリストラにどんどん着手する傾向があります。これを批判する人もいますが、個人のキャリアという観点から見ると、むしろ私はよい傾向だと考えています。

 まだ企業に余裕のあった時代は余剰人員が出てもリストラせず、「窓際」というポストを用意して、可もなく不可もなくな仕事を与えていました。経済が高く成長していた時代はそうやって我慢しているうちに景気が回復したので、それでもよかったのです。

 しかし現在はそんなことをしてもどんどん業績が厳しくなり、結局はリストラの実施に追い込まれ、窓際に置かれていた人は転職市場に出されていくことになります。

 その時、リストラされた人たちは窓際に置かれてから2年も3年も経過しています。これが大きな問題で、最前線の仕事から外れて長い時間が経過している人は能力が錆びつき、すぐには使いものにならないことが多いのです。

 これまでの経歴を詳しく聞いてみると、過去に素晴らしい業績をあげていたのに窓際に置かれたため楽な仕事に慣れてしまい、妙な勘違いもしてしまっています。「なぜこの人を3年前に市場に出してあげなかったのだろう」と思ったことは何度もありました。

リストラをせず、
「窓際」に留め置くのは本当に温情か

 余剰人員をリストラせず、窓際ポストに留め置くのは会社の温情かもしれません。「働き盛りで子育てに一番お金がかかる年代の人を会社が放り出すのは何ごとだ!」という見方もあるでしょう。

 会社が一生、その人を雇ってあげられるのならそれでもよいと思いますが、どんな大企業でも永続できるとは限りません。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

「転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏」

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