ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close-Up Enterprise

減速し始めた中国スマホ需要
大火傷を負う電機の前途多難

週刊ダイヤモンド編集部
2015年2月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

世界最大のスマートフォン市場の中国で、需要が減速し在庫が急速に膨らみ始めた。攻め込んだシャープとソニーは、通期で大幅な最終赤字を計上する見通しで、事業の軌道修正を余儀なくされている。中国で負ったやけどは、想像以上に深い。

 「非常に大きな責任を感じている」。業績発表の席上で、シャープの高橋興三社長は、そう言って唇をかんだ。

北京小米科技(シャオミ)の快進撃など好調に見えた中国スマホ市場の変調は、新たな淘汰の波を引き寄せることになるかPhoto by Hiroyuki Oya

 稼ぎ頭のスマートフォン向け液晶パネル事業で、利益が想定以上に急減したことで、2014年度の連結最終損益が黒字予想から一転して、300億円の赤字見通しになったからだ。

 シャープの再建を託され、社長に就任してからわずか2年で、突き付けられた経営の大幅な軌道修正。記者会見の場では「業績回復に向けて、抜本的な構造改革を踏まえた新たな中期経営計画を策定する」(高橋社長)として理解を求めたが、実は今、その内容をめぐって取引先から新たな怒りを買っている。

 なぜか。それは、「抜本的構造改革の推進」として示した資料に、液晶パネルの文字が一切なかったからだ。書かれていたのは主に、テレビや太陽光などエネルギー事業の見直しと、固定費の削減策だけだった。

 「シャープの最大の課題は、大黒柱の液晶パネル事業で、激しいボラティリティ(変動)を管理するすべと耐え得る十分な体力がまだないこと。はっきり言ってこれに尽きるんですよ。違いますか」
高橋社長を側面支援してきた一蓮托生の取引先だ。“味方”の不興を買った代償の大きさを、シャープは5月にまとめる新中計の策定を通じて、今後痛感するときが必ず来るはずだ。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close-Up Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「Close-Up Enterprise」

⇒バックナンバー一覧