中南米 2015年2月17日

中南米の最貧国「ガイアナ」で、将来性を期待して証券口座を開設する

カリブ海に浮かぶ小国・ドミニカ共和国に住み、中南米の新興国を舞台に貿易事業を展開する一方、訪れた各地で証券会社や銀行の口座を開き投資商品を見るのを趣味とする“トレーディングトラベラー”風間さんの体験レポート。連載第1回は中南米にあるパナマでの銀行口座開設編です。

 日本で「ガイアナ」という国を聞いて、すぐにどこに位置する国か思い浮かぶ人はほとんどいないと思います。そんな、日本ではまだ馴染みがない南米の国「ガイアナ」で証券口座を開設するために、2014年8月に私はガイアナの証券取引所および証券会社を訪れました。今回はこのときの様子をレポートします。

第1回の「パナマ」でも書きましたが、海外の株を購入するというのは、国際経済に興味を持つのに一番良い方法だと思います。なにせ自分のお金がかかっていますので、嫌でもガイアナや中南米の経済に興味を持つことになるからです。

ガイアナの首都ジョージタウン【撮影/風間真治】
空港から首都ジョージタウンまでの道【撮影/風間真治】

南米では最貧国。でも、これからの成長に期待

 ガイアナは南米の北東、ブラジルの北側に面した国で、中南米では珍しい英語圏の国。証券取引所は首都であるジョージタウンにあります。

 私自身はガイアナへ、日本からの貿易ビジネスで何度も訪れています。まだまだ日本ではマイナーな国ですが、国民が若く「これから」の国であり、貿易ビジネスではチャンスが多い国と、訪れるたびに感じていました。

 ビジネスにおいて、人がまだ目を付けてない国に早くから進出し、ビジネスの根を張るというのは非常に大事なことですが、新興国の中で投資していくうえでも、この考え方は大切かもしれません。

ブラジルとの国境沿い、アマゾンに面したガイアナは国土のほとんどがジャングル【撮影/風間真治】
アマゾンでとれたナマズをガイアナの道端で販売していた【撮影/風間真治】

 人口800万人のガイアナは、1960年代からバーナム独裁政権下での社会主義政策が続いていましたが、1990年代になりようやく民主化への道を歩き始めました。民主化への歩みが遅れたせいもあり、南米では最貧国であるガイアナですが、金やボーキサイトなどがとれる資源国であり、2008年の世界経済危機以降は資源価格の好調も重なって、2010年4.27%、2011年4.59%、2012年4.90%、2013年5.4%、2014年5.5%と、毎年5%前後の安定した経済成長をとげています。

 地理的関係から隣国ブラジル経済との関係は深く、また、インフラの整備も進んでいるため、ブラジルの成長およびインフラ事業の安定性が進むとともに、ガイアナは成長していくと期待されています。

 現在の主力産業は砂糖、米などの作物、ボーキサイトや金などの鉱物、熱帯アマゾンのジャングル地帯から伐採される木材、エビをはじめとした漁業などで、欧米に輸出されています。また、南米最大の原油輸出国であるベネズエラの隣国でもあるため、近年、原油開発でも高い期待が寄せられています。

2014年からマリオットホテルの建設が始まる。ブラジルへの輸送インフラの整備なども進んでいる【撮影/風間真治】
アマゾンから伐採した木材などを輸出している会社【撮影/風間真治】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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