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美人のもと

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第41回】 2009年12月7日
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 天気予報を見ていると、時々、「午後は雨が降りだしますので、折りたたみの傘をお持ちください」と言うお天気キャスターがいる。なぜ、いちいち「折りたたみ」と言うのか。別に長い傘でもいいではないか。長い傘のほうがかっこいいように思う。

 ところが、こんな日に街を歩いていると、やはり折りたたみ傘を推進して欲しいと思ってしまう。傘はかばんの中に入れてくれとお願いしたくなることが多い。それは長い傘が人に迷惑をかけている場面を多く見るからである。

 傘の持ち方が悪い人が多いのだ。問題は傘の先である。この槍のような傘の先を他人に向けている人をよく見かける。しかも本人は気づいていない。

 傘の持ち方の悪い人の後ろを歩いていると危険だ。槍で刺される。距離をおきたいのだが、エスカレーターなど逃げようのない場所もある。かばんを持ち、その同じ手で傘を地面に対し水平に持っている戦士のような人もいる。

 柄の丸い部分を利用して、ブランブランさせながら歩いている人もいる。こういう人は前を歩いていても危ない。

 美人は傘の持ち方がうまい。傘を槍に変えたりしない。美人は自分を客観視できる。そのため、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけてしまうようなことはしない。どうやったら周りに迷惑をかけないかをきちんと身に着けている。傘をちゃんと持たないとどうなるか、美人は知っているからだ。

 だから、持ち方が自然だし、それが美しい。街で美人がどうやって傘を持っているか見るといい。折りたたみ傘でかばんを膨らますより美しく持てることがわかる。

 どうすればいいのか? 簡単である。傘の先をいつも地面に垂直にするように意識することだ。ブラブラさせて垂直から外れるようなことをしないことである。柄の根元というか首というか開くほうに近い部分を持つようにすれば垂直は保てる。美人はそれを知っているようだ。

 つまり、傘が地面に垂直でなくなると「美人のもと」が失われるわけである。傘の先から飛んでいくのだ。傘も「美人のもと」も、なくさないようにしっかり握ることである。

 

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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