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金融市場異論百出

米政府・議会がFRBに横槍?
困難極まる超金融緩和の「出口」

2009年6月11日
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 最近のFRB幹部は、現在の非常時対応の金融緩和策からの出口政策について頻繁に言及している。彼らは米国経済の本格回復はしばらく先と見なしている。

 そうでありながら、「われわれは適切なタイミングと手法で出口政策を実行することができる」と盛んにアピールしている理由に、長期金利の上昇が挙げられる。

 市場参加者からは、「FRBは将来の正常化策に失敗し、インフレを招いてしまうかもしれない」という心配の声が聞こえることがある。最近のFRBのバランスシートの規模は、2兆~2.2兆ドル程度で推移している。昨年9月のリーマン破綻前に比べ2倍強の規模だ。

 銀行がFRBに預けている準備預金の残高も過去最高水準の9000億ドル前後(85兆円前後)で推移している。その99%前後が超過準備だ。

 FRBは長期資産を猛烈に増加させ続けている。MBS(モーゲージ担保証券)、エージェンシー債、米国債を総額1.75兆ドルまで購入中だ。TALFという貸し出しも一兆ドルまで拡大する。予定どおり実施されれば、準備預金は数兆ドルに達する。

 FRB幹部は、経済が正常化したら、市場から購入したMBSや長期国債を市場に売却すればいい、と説明している。しかし、それは住宅ローン金利等を急騰させるだろう。

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