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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

経済学部の学生を不幸にする、数学力を問わない入試制度

週刊ダイヤモンド編集部
2008年4月3日
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 大学生の学力低下はかなり深刻なレベルにある。私立大学は、そのあり方を根本的に考え直さねばならぬところに追い込まれている。

目的意識なき経済学部生 大学生の学部選択の基準 右のグラフをご覧いただきたい。これは経済学部生の意識調査の結果である。読み取れることは、大学全体の平均と比べて、「興味・関心を生かせる」という前向きさ、「専門的知識や技術を習得する」という目的意識が、大変低いことである。

 理由は一つではないだろうが、高校までの学習経験と大学で求められる素養がミスマッチを起こし、学生に学びのモチベーションを与えられていない面は否定できない。

経済学部は数学を重視 大学教員に聞いた高校での学習必要度 右のグラフは、必要な素養とは何かを大学教員に聞いた結果だ。ここで法学部や文学部との違いがはっきりしたのは、やはり数学である。教員の6割以上が数学を必要と考えているのである。経済学の中身を知れば、6割でも低いくらいであるが、いずれにしても大学は学生に数学力を求めてこなかった。具体的には入学試験で必須科目にしてこなかった。かくして、「需要と供給を説明する関数のグラフを板書しただけで、学生がざわつき始める」(経済学部教授)という“授業崩壊”が発生するのである。私立大学経済学部の入試で数学を必須としているのは上智大学のみだ。

 入試で使わない数学を学生がきちんと学んでくると信じているのか。有名私立大学への合格者数を競う高校が、早い時期から数学を軽んずる受験指導をしている事実を知っているのか。私立大学トップ校の学長をしつこく問い詰めたことがある。答えはこうだった。

 「うちの学生の多くは(国立大学の)受験勉強で数学を学んでいるから、試験をする必要がない」

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