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株式市場透視眼鏡

ROEから理論PBRを算出
新たな割安株の「発掘方法」

2008年10月22日
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 世界的に株価が厳しい局面にある。10月10日時点でTOPIXは年初から43%下落した。戦後、東京証券取引所が再開して以来58年、年間でこれを上回る下落は一度もない。

 市場が急落すると投資家の下値感が失われる。まだ下がり続けると思いがちだ。しかし株式には保有資産などが支える解散価値がある。その尺度がPBR(株価÷1株当たりの純資産)だ。PBR1倍割れは、株主の資産の持ち分よりも売り込まれたことを示す。

 ただし、土地などの資産価格が下げているため、PBR算出の根拠となる純資産の評価そのものに確信が持てないかもしれない。

 また、PBRが低い企業でも利益率が低いと、必ずしも割安といえない。たとえば利益率がマイナスの企業は毎年、損失を発生させることになる。損が積み重なると企業の純資産が目減りし、将来、債務超過となるかもしれない。たとえPBRが1倍割れでも、割安とは決められないわけである。

 そこで単純にPBRを使うのでなく、ROE(株主資本利益率)と絡めた新しい手法を提案する。米国の著名な学者のウィルコクスが考案したP/B―ROE(ピービーアールオーイーと読む)システムだ。簡単に言えば、「ROEが高い割にPBRが安い」企業に投資をするものである。

 ウィルコクスはROEとPBRの関係に注目し、1つの数式を示した。「PBRの対数=a+b×ROE」というものだ。この式はROEから見て、理論的なPBRを算出することを意味する。

 具体的には、まず、東証1部全企業のPBRの対数(対数とは2.72を何乗したらPBRになるかを計算した値)を求める。そして、この値と全銘柄のROEとのあいだで回帰分析(回帰分析とはROEが平均的に対数PBRに最も近くなるために、式のaとbを求める方法)を行なう。

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