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メディア激動時代を読む 山口一弥

メディア・コングロマリットの先を見据えるアメリカ

山口一弥 [前コロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所客員研究員]
【第8回】 2008年3月27日
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 なぜ「メディア・コングロマリット」と馬鹿のひとつ覚えみたいに何度も言うのか、とお思いの読者の方もいるだろう。その理由は、アメリカでは「メディア・コングロマリット」はおろか、既にその先を見据えているからなのだ。

コロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所
コロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所

 「メディア・コングロマリット」の先の姿を予測しているのが、コロンビア・ビジネス・スクールのエリ・ノーム教授だ。私がコロンビア大学まで研究に行った理由はただ1つ、それはノーム教授がいたからだ。Columbia Institute for Tele-Informationことコロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所を主宰するエリ・ノーム教授は1975年にハーバード・ロー・スクールで経済学博士号を取得後、1976年からコロンビア・ビジネス・スクールで会計と経済学の教授を務めている。

 専門分野はメディアの経済と経営全般で領域は通信、映画、テレビから未来の電子メディアまで幅広くカバーしており、その世界の第1人者である。

 アメリカに行く前、新聞社で営業に携わっていた私(もちろん、現在でもそうだが)にとって、インターネットの劇的な伸び方は今後のサラリーマン生活も狂わす脅威にすら思われた。

 いわゆるネット関連企業から中途採用された同僚がライブドアに移っていって程無くして、ライブドアによるニッポン放送の買収や楽天のTBS株問題など、それらは現実のものとなった。

 このような状況下で既存のメディア企業は何をすべきなのか、一体何ができるのだろうかと思いは募るばかりだった。たった1人の平社員に何ができる訳でもないのだが。

 そんな思い込みだけで、世界のノーム教授の「追っかけ」となった私が直々に教えを受けたのが、「メディア・インテグレーター」、つまり、「メディア・コングロマリット」の先にある概念だったのだ。

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山口一弥 [前コロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所客員研究員]

立教大学卒。広告会社を経て、新聞社勤務。新聞広告、インターネット広告等の営業を担当。2006年から2007年にかけてコロンビア・ビジネス・スクール通信情報研究所客員研究員。


メディア激動時代を読む 山口一弥

インターネットは新聞・放送といった既存メディアの在り方をも変えつつある。メディアの世界で、今、何が起きようとしているのか、その最前線を追う。

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