ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

2600億の買収で本格参戦
車載用電池に懸ける旭化成

週刊ダイヤモンド編集部
2015年3月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 「旭化成は車載用リチウムイオン電池の部材の受注に慎重」──。こんな業界の評判を一気に吹き飛ばす発表だった。

今後、車載用リチウムイオン電池のセパレーターで主流になるとみられる、乾式に強いポリポアを買収する意味は大きい
Photo:JIJI

 2月23日、同社が、セパレーター(絶縁材)と呼ばれる電池の主要部材の大手、米ポリポア・インターナショナルの買収に合意したというのだ。

 ポリポアが医療・工業用の膜事業を米スリーエムに売却した後、全株式を取得する。その額、およそ22億ドル(約2600億円)。旭化成最大の買収案件となる。

 ポリポアは、ガソリン車やフォークリフトなどに積まれる鉛蓄電池用と、電気自動車や家電製品、動力工具などに積まれるリチウムイオン電池用の2タイプのセパレーターを手掛ける。

 鉛蓄電池用も、新興国でのガソリン車の普及などに伴って堅調な売り上げが望めるものではある。ただ、業界の目が集中しているのは、何といってもリチウムイオン電池用のセパレーターだろう。

 リチウムイオン電池はこれまで、ノートパソコンやスマートフォンなど、民生の電気機器に採用されて市場が拡大してきた。

 しかし2017年以降、自動車メーカーがプラグインハイブリッド車を含む電気自動車のラインアップを増やしてくる。リチウムイオン電池の部材各社は、民生電器に比べて桁違いに多くの電池を使う自動車の需要を逃すまいと、受注に向け、水面下で熾烈な競争を繰り広げている真っ最中なのだ。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧