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シンデレラのフィット感を売る下着メーカー

「あなただけに合う」をどう伝えるか

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第74回】 2015年3月16日
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シンデレラのガラスの靴を
世界的有名ブランドが再現

 ディズニーの新作映画『シンデレラ』(実写版)が、4月25日より日本で公開されます。昨年大ブームとなった『アナと雪の女王』の最新短編映画『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』も同時上映されることもあって、ヒット間違いなしと、前評判も高いようです。

 シンデレラといえば、最も象徴的なアイテムは「ガラスの靴」。今回の映画は実写版ですから、やはりガラスの靴も本物のガラス製かと思っていたら……やはりそうでした。

 クリスタルガラスで世界的に有名なオーストリアのスワロフスキーが、この映画のために総勢8人の制作チームを編成して、およそ150時間かけて6種類のガラスの靴を作り、その中から最終的に映画で使う1足が選ばれたそうです。

 誰もが知っている童話を実写化する際、有名ブランドを持つ企業が撮影用にオリジナルの靴や衣装、小道具などを作ることで、原作の持つイメージを具現化する効果が期待されますが、同時に、企業側にも大作に自社製品が使われることで、大きなビジネスチャンスが訪れます。

 実際、スワロフスキーでは、映画『シンデレラ』からインスピレーションを得たジュエリーやフィギュリン(クリスタル製)といった関連商品を発売しましたし、ジミー・チュウなど9つのファッションブランドが、「ガラスの靴」を現代風にアレンジした商品を、今後、アメリカ、イギリス、フランスの有名デパートで販売するといった動きも見られます。

 昨年の『アナと雪の女王』ブームでは、テーマソングの大ヒットに加え、多くのキャラクター商品が登場し、大きな市場を形成しました。『シンデレラ』についても、高級ブランドのみならず、コラボレーションによるさまざま関連グッズが生まれ、市場が広がっていくことでしょう。

 このような、直接的にコンテンツに関するコラボレーションを行う企業がある一方で、『シンデレラ』の公開にほぼ時を同じくし、童話「シンデレラ」のストーリーを自社商品に当てはめたプロモーションを実践しているのが、女性用下着メーカーのワコールです。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


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