クラブ以外のギアも大きく進化!
ダンロップ、タイトリストともボールはよりソフトに。GPSナビは二極化。

疲れず歩けるシューズが
飛距離アップもサポート

(9)アシックスならではの歩きやすさに、飛びの要素が加わった『ゲルエースプロFG』 (10)『スリクソンZ-STAR』は“スピンスキンテクノロジー”でさらに軟らかくなった (11)アベレージ向けの『ゼクシオ エアロドライブ』はカラーバリエーションも豊富だ

 ダンロップでは、アシックス開発によるゴルフシューズ『ゲルエースプロFG』の前で、薬師寺さんの目と足が止まった。

薬師寺「これの良さっていうのはどこにあるんですか?」

「ゴルフは10キロぐらい歩くでしょう。後半になるとどうしても疲れてくる。効率よく歩けて疲れないウオーキングの機能面にプラスして、簡単に言うと飛ぶシューズができないか、という発想で作られました」と、アシックスの担当者。具体的な飛びの要素とは?

「プロとかトップアマのスイングを動作分析しますと、インパクト直前で一番力がかかるんですね。そのときに、その力を逃さないようなスタッド(鋲)の配置だとか、角度であるとか。いろんな方のスイングを取ると、平均的に力がかかる共通点があるんですね。それを目安にしてスタッドの角度とかを工夫しました。『FGトラクションソール』といいます」

薬師寺「飛びにいいんですか。一番力が入るインパクトの前で、ギュッと踏ん張れると」

「それと、もう一つ特徴的なのがアッパーにありまして。どうしても中で足が動くんで、いろんなところにシワができるんですけど、それもいろんな力の逃げる無駄につながるんで、一部分に集約させちゃおうと。そうすることによって、スイングを安定させる『フレクションガイダンスシステム』です」
薬師寺「なるほど、男女を問わずツアーで使用するプロが多いわけだね」

スリクソンもゼクシオも
ボールの特徴は軟らかさ

 次なるギアはニューボール。

「『スリクソンZ-STAR』は、“スピンスキンテクノロジー”が特徴です。ボール表面のウレタンカバーの上に、マーキングが削れないためにコーティングを施しますが、従来品よりカバーを7%、コーティングは21%軟らかくしました」

薬師寺「軟らかいということは、インパクトで……」

「はい。フェースの溝への食い込みが25%アップしました。ウエッジにボールが乗っかりやすいので、ボールがくっついている時間が長くなり、打ちたい方向にボールが飛んでいくコントロール性と、フィーリングがすごく良くなりました」

薬師寺「スリクソンは松山英樹ももちろんそうですけど、米国のツアーに多いよねえ」

『ゼクシオ エアロドライブ』はアベレージ向けボール。

「こちらもボールの軟らかさが特徴で、前モデルの『ゼクシオXDエアロ』と比較すると、7%ほどソフト化。それにより、普通のヘッドスピードの方でもちゃんとボールがつぶれて、しっかり飛んでいきます」

薬師寺「『ゼクシオ使うと飛ぶんだよ』っていうのは口コミで広がってるもんね」

「ディンプルは2モデルとも同じ設計理論です。ボール表面に占めるディンプルの割合を占有率といい、占有率が増えるほど、またディンプルの大きさが均一化するほど、空気抵抗が減ることが分かってまして。今回は占有率を維持しながら、面積の均一化をさらに高めてます」