うちの会社に、
ただの通販サイトをやろうと
思ってるスタッフはいない。

杉本 業績も快調で、前澤さんの直近の目標ってあるんですか?

前澤 直近かあ。今うちでは『ZOZOTOWN』と、『WEAR』っていうアプリがあるんだけど、会員数が合わせて1000万人くらいいる。まずは、それを国内で3000万人くらいに増やすことかな。

杉本 世界進出とかは考えないんですか?

前澤 『WEAR』は全世界でやってる(※AppStore/Google play が利用可能なすべての国となります)。500万ダウンロードされてるうちの50万は海外。世界進出は簡単じゃないけど、『WEAR』が広がってくれればいいね。

杉本 『WEAR』は僕もダウンロードして見てますよ。ユーザーが自分のコーディネイトをアップできるファッションSNSのようなアプリですよね。ファッショニスタは自慢したいわけだから、とてもいいと思いますよ。

前澤 ファッションは世界の共通言語だしね。

杉本 ユーザーの視点で言わせてもらうと、シーン別に検索できるといいなと思います。「ハロウィン」で検索すると、孫悟空がいっぱい出てくるとか。

前澤 タグの検索機能があるよ。あれはかなり便利だと思う。孫悟空だっていっぱい出てくるかも。

杉本 いえいえ、孫悟空はきっと前澤さんだけですよ(笑)。

編集部 ただ、ネットショップやアプリだと、ユーザーとの距離が近いようで顔が見えない部分もありますよね。リアルなショップのようにお客さんの顔を見て話すことはないわけで。その中で『ZOZOTOWN』や『WEAR』を支持し続けてもらうために、心掛けているようなことはありますか?

前澤 常にビックリしてもらうってことですね。デパートではよく催事をやったりしてますけど、『ZOZO』に行くとなんだか面白いことやってるぞと思ってもらえるようなワクワク感はずっと大事にしてます。

杉本 スタートトゥデイのオフィスに行くと、社員の人たちが前澤さんのそういう思いを理解していることがひしひしとわかります。

前澤 そうだね。もう、ずっとそればっかやり続けてるから。うちの会社に、ただの通販サイトをやろうと思ってるスタッフはいないんだよ。

杉本 理念が共有化できてる。すばらしいですよね。

前澤 今、『ZOZOTOWN』は10周年で面白いこといろいろやってるので、ぜひ、ご覧になってください。

杉本 わかりました。楽しませていただきます。

前澤 なんか、宣伝までさせてもらって、楽しい対談だった。杉ちゃんの本も、ますます売れるといいね。

杉本 ありがとうございます!

起業家対談シリーズ第7回 前澤友作<br />1日6時間で社会に貢献する方法を考えろ!