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守るべきは社員の自尊心―自発的に動く社員を育てる7つの法則
【第2回】 2015年3月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
柴田励司 [(株)Indigo Blue代表取締役社長]

社員はそもそも動かない!?

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 今回から2回に分けて「自発的に動く社員を育てる7つの法則」について、お話ししていきたいと思います。

法則1 社員を動かそうと思ってはいけない

 いきなり、この法則1をご覧になって、戸惑われた方もいるのではないでしょうか。

 本連載のテーマは「自発的な社員を育てること」「社員の力を最大限に活用すること」です。にもかかわらず、それがいきなり「社員を動かそうと思ってはいけない」ですから。

 社員に自発的に動いてもらおうと思ったら、社長はまず何よりも「社員を動かそうと思わないこと」から始めなければならないのです。

 なぜなら「社員はそもそも、社長の思いどおりには動かない」からです。まず何よりもこの現実をしっかりと認識しなければなりません。どれだけ社長が動かそうと思っても、社員は「動かない」ものなのです。

 そもそも、自発的に動く社員であれば、社長が指示をしたり、ダメ出しをする前に、自ら考えて何らかのアクションを起こしているはずです。さらに言えば、あなたの会社に入ったりはせず、自分で事業を起こしているのではないでしょうか。「指示を与えて、何とか社員を動かさなければ」などと社長のあなたが考えている時点で、その社員は「動かない」のです。

 社員たちが思いどおりに動かず、事業がうまく回らなかったり、業績が伸び悩んでいても、社長は「自分が社員を動かそう」とは思わないでください。そもそも動かない社員たちを、何とかして動かそうとするから、社長は空回りをしてしまうのです。

 社員は、社長の思いどおりには動かない。この認識を持つことが、会社再生の出発点になります。

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    柴田励司 [(株)Indigo Blue代表取締役社長]

    1962年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業後、京王プラザホテル入社。在オランダ大使館に出向後、同社の人事改革に取り組む。1995年、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)に入社。2000年、38歳で日本法人代表取締役に就任。その後、キャドセンター代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役COOなどを歴任。2010年7月より「働く時間・学ぶ時間」をかけがえのないものにしたい、という思いのもと、経営コンサルティング事業と人材育成事業を柱とする(株)Indigo Blueを本格稼働。代表取締役社長を務めている。


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