百貨店や大手スーパーなどを顧客として、レジ業務のアウトソーシングビジネスで急成長したチェッカーサポート。創業から優秀な人材がいてくれた、と伏見社長は振り返るが、一方で次のステージへと向かう準備も怠らない。「プロフェッショナルなサービス」提供を目指してさまざまな取り組みを続けている。

人材に恵まれて成長した
創業からの7年間

「痛みをシェアする」社風だから、人が辞めません<br />チェッカーサポート 伏見啓史社長
株式会社チェッカーサポート社長 伏見啓史氏

 私は前職も人材会社に勤めていたんですが、新しく当社を立ち上げようとしたときに多くの部下や後輩が「一緒に参加したい」ってついてきてくれたんです。ですから創業メンバー集めには苦労しなかったどころか、すごく頼りになる人材が創業期から多数いました。これはとても大きかったですね。

 その後も成長過程において、社員の知り合いとかその友達とか、そういった口コミだけで多くの優秀な人が集まってきました。
また人材会社ですので、現場に入った派遣社員の中で優秀な人を社員化できるという強みもあり、人材に困ったということはないですね。

 無名なベンチャーにとって人材確保はコストも手間もかかります。その割に優秀な人材はなかなか採用できないのが普通です。そういう点では当社は最初から人材に恵まれていたので、企業を成長させやすい要素をたくさん持っていたんだと思います。

 さらに特徴的なことは人が辞めないこと。創業から今までに30名くらいの管理職ポストを用意してきましたが、その役職者の退職は僅かに1名なんです。これだけ急成長してきたベンチャーで、「幹部が辞めない」というのは非常に珍しくないでしょうか。

 当社の社員は、管理職を含めてほとんどが現場の仕事を担当できます。もちろん私もです。超繁忙期で人手が足りないときは、会社を挙げて手伝いに駆り出されることも多々あります。