血液検査が大腸がんの
早期発見につながる?

人間ドックで貧血と診断されるも
大腸の内視鏡検査で
早期がんが見つかったBさん(45歳 金融 支店長代理)

 Bさんは毎年誕生日に献血をすることにしている。今まで問題になったことはなかったが、今年行った献血の結果で初めて『貧血』との通知がきた。赤血球の数値が低いのである。

 これまで1度も検査にひっかかったことがないため、「たまたま献血した日の体調が悪かっただけだろう」と放置しようとした。貧血と聞いて思い浮かぶのは、小学校のときに朝礼で青い顔をして倒れる女の子のイメージ。そんな症状はまったくなかった。「それなのに、なぜだろう…」と、やはり気になり毎年健康診断を受けているクリニックに、人間ドックを申し込んでみた。

 検査結果を伝える医師が告げた。「Bさん貧血が出ています。赤血球数もヘモグロビン値も以前より低いのが気になります。胃に関しては、胃カメラを本日行い、問題ないようです。大腸の内視鏡は受けたことがありますか?幸い大腸内視鏡専門の先生がいるので、検査を受けてみてはいかがですか。ご都合のよい日があれば、予約をいれますが…」

 「貧血と大腸?」

 まるで関連性のないように思えるこれらのことが不思議だった。Bさんは医師に尋ねた。

 「貧血と大腸がどう関連しているのですか?あまりイメージが湧きませんし、貧血っぽい症状もないのですが」