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持続的成長への挑戦:組織の自己変革力とは何か

「KAITEKI」で世の中を変える
三菱ケミカルHDの飽くなき挑戦

三菱ケミカルホールディングス常務執行役員・田中良治×松江英夫 対談(前編)

松江英夫 [デロイト トーマツ コンサルティング パートナー/中央大学ビジネススクール大学院戦略研究科客員教授]
【第7回】 2015年4月24日
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構造改革を経て多くの日本企業が過去最高益を記録している。とはいえ、未来に目を向ければ「持続的成長の実現」は依然として大きな課題だ。そして、持続的成長を可能にする鍵は、時代を先取りして自らが変革し続けることができるかどうか、すなわち組織の「自己変革力」である。経営の最前線で果敢に挑み続ける経営トップとの対談を通じ、持続的成長に向けて日本企業に求められる経営アジェンダと変革の秘訣を解き明かす。
連載第7回は、連載5、6回にご登場いただいた三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長に続き、同社の常務執行役員である田中良治氏に「KAITEKI経営」が持つメッセージとその実践について聞く。

「KAITEKI経営」との出会い

松江 御社の目指す「KAITEKI」というコンセプトについて、前回小林会長のお話を伺ってまいりました。「KAITEKI」のエヴァンジェリスト(伝道師)とも言われる田中さんですが、「KAITEKI」というコンセプトとの関わりの始まりはいかがだったのでしょうか?

田中良治(たなか・りょうじ)
三菱ケミカルホールディングス常務執行役員。2013年4月より、経営戦略室長兼グループ基盤強化室(エリア戦略、マーケティング、自動車関連事業推進)担当。

田中 私自身が「KAITEKI」に関わるようになったのは、2010年に三菱レイヨンが三菱ケミカルホールディングスグループに入った頃からです。当時、三菱レイヨンで経営企画室長だったこともあり、それ以来「KAITEKI」に関わっています。

 実は、最初にMOSと聞いたときは、意味がよくわかりませんでした(笑)。三菱レイヨンの従来の経営スタンスにはなかったものだったので。

 地球快適化インスティテュート(The KAITEKI Institute以下、TKI)で、30年、50年先のことを調査・研究しているといわれたときは、利益を追求する民間企業として50年先の社会を予測することにどのような意味があるのか、と思いました。個人的には未来学は大事だと思っていましたし、興味のある分野ではありましたが。

 だから、「KAITEKI」というコンセプト、MOSという経営手法、TKIという組織が経営を貫く哲学で体系化されていることを知ったときには、相当驚きました。

松江 衝撃だったのですね。

田中 ええ。そうですね。それからはすっかり「KAITEKI」のエヴァンジェリスト(伝道者)です(笑)

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松江英夫 [デロイト トーマツ コンサルティング パートナー/中央大学ビジネススクール大学院戦略研究科客員教授]

デロイト トーマツ コンサルティング パートナー Strategy&Operationsリーダー。中央大学ビジネススクール大学院戦略研究科客員教授(「実践・変革マネジメント論」)、事業構想大学院大学客員教授。「経営変革」に関わる戦略・組織領域のテーマ(成長戦略、M&A、イノベーション、グローバル組織再編)などを多数展開。主な著書に『自己変革の経営戦略 - 成長を持続させる3つの連鎖』『ポストM&A成功戦略』、共著に『クロスボーダーM&A成功戦略』(いずれもダイヤモンド社)など。

 


持続的成長への挑戦:組織の自己変革力とは何か

構造改革を経て多くの日本企業が過去最高益を記録するが、未来に目を向ければ、持続的成長を実現する取り組みはまだ始まったばかりだ。持続的成長を可能にする鍵は、時代を先取りして自らが変革し続けることができるかどうか、すなわち組織の「自己変革力」である。多数の企業変革に関わってきたデロイト トーマツ コンサルティング パートナーの松江英夫が、経営の最前線で果敢に挑み続ける経営トップとの対談を通じ、持続的成長に向けて日本企業に求められる経営アジェンダと変革の秘訣を解き明かす。

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