ベトナム 2015年4月3日

ベトナムでビジネスをするなら商工会へ私がホーチミン日本商工会に入って「得したな」と思ったこと

日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安さん。ベトナムでビジネスを始める人たちにとって心強いのが現地の日本商工会。ビジネスの情報からネットワークづくりまで、さまざまな面で会員のサポートをしてくれるという。その実態は?

 日本では4月からが新年度。ホーチミンシティでも、駐在生活を終えて帰国する方、新しく赴任して来られる方と、入れ替わりがある。新しく来られた方から、時々、聞かれるのが「商工会って、入ったほうがいいですか?」という質問だ。

 商工会とは、ホーチミン日本商工会(略称JBAH。以下、商工会)のこと。ホーチミン市及びその近郊で事業を営む日本企業で構成されている非営利の友好団体である。もちろん入会するかどうかは任意。ベトナムではホーチミンシティ以外に、ハノイとダナンにも日本商工会がある。

 加入社数は、2015年1月現在でホーチミンが746社、ハノイが595社、ダナンが81社で合計1422社。これは、アセアン域内ではタイの日本商工会(1552社)に次ぐ規模である。

 私自身は、数年前から商工会の会員になっており、「入会して本当に良かった」と思っている。では何が良かったのか。私自身の体験談をご紹介したい。

 念のために申し上げておくと、今から述べるのは、単なる一会員としての感想であり、商工会の意見を代表するものではない。その点をご承知おきいただきたい。

年間30回程度開催されるセミナーは、実務に役立つ情報が満載

 私が最初に「これは得をしたな」と感じたのが、頻繁に開かれる学習会、講演会などのセミナーだ。開催回数は年間30回程度。1カ月に2回以上の頻度である。

 「ベトナム労働法の基礎」「ベトナム人から見た、ベトナム人・日本人の違い」「ベトナム経営で起こったトラブルとその対応」など、当地で事業をしている人間なら聞きたくなる内容ばかりだ。また税務に関する無料の個別相談会も、年に数回開催される。

 外部講師を招く場合もあるが、ベトナムで長く事業をしていて、当地の環境を知悉している会員企業が講師役を務めることが多い。そういう実体験に裏打ちされた話だけに、まさに実用的である。しかも、これらすべてが無料。参加者からは「お金を払ってでも聞く価値がある」「有料のセミナーでも、ここまで質の高い情報は得られない」という感想も聞く。

 仕事関連の内容だけではない。「ホーチミン近郊の医療事情」「ベトナムの常識・非常識」といったセミナーもあり、生活している人間として、知っておきたい情報を得ることができる。

 「このセミナーに興味があるが、出張中で行けない」「申し込みが遅くて既に満員で締め切られた」という場合は、セミナーのレジュメが商工会のウェブサイト上にアップされるので、それを読んで情報を得ることが可能だ。私自身も、時々、利用させてもらっている。

 これらのセミナーは会員限定。私はこのセミナーに参加できるだけでも、年会費を払う価値があるのではないかと感じたほどだ。

ホーチミン日本商工会事務局の入り口【撮影/中安昭人】

橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。