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不況前の常識では勝ち残れない! 業界別「経営戦略実践講座」

「一寸先は闇」の不確実性経済で
“矛盾の罠”に陥らない経営戦略とは?

デロイトトーマツコンサルティング
【第1回】 2009年9月3日
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金融危機後もこれまでと
同じ経営戦略は通用しない!

 1年先の経済状況は誰にもわからない――。

 サブプライム問題の発生から1年余が過ぎた。この間に我々が得た数々の教訓のうち、誰もが異論を挟まない教訓があるとすれば、まさしくこの一言に尽きるのではないだろうか。

 昨夏にサブプライム問題が深刻化した直後でさえ、「多少のインパクトはあるものの、これまでの延長で経済は推移し、回復する」と見られていた。ところが、秋には世界を激変させるような金融危機が発生し、年初には「世界的な景気後退」という、これまでとは全く異なる経済環境が出現していたのである。

 あらゆる業界の企業が、大幅な減収減益に陥り、リストラに奔走し、最悪の場合は倒産を余儀なくされた。最近「景気底入れ」の期待が広まり始めたとはいえ、変わらずに続く不確実な経済環境のなか、企業は手探りを続けている。

 こういう状況を目の当たりにして、「中期的な経営戦略を立てようとすること自体が無駄ではないか」と考えている企業関係者も多いだろう。激動の市場で企業が生き残るためには、不確実性を回避したり、軽減したりするための知恵が必要不可欠となる。

 不確実性を予測し、回避するための方策はないものだろうか。

 そこで本連載では、戦略立案のプロであるコンサルタント陣が、主要業界別のケーススタディを通じて、「どのように不確実性に取り組むべきか」についての考え方を、詳しくレクチャーして行く。連載第1回では、その基本的なコンセプトをお伝えしよう。

 1つだけはっきり言えること――。それは、「大不況が起きる前と同じ経営感覚のままでは、もう勝ち残ることはできない」ということだ。

 まず、現在のような「不確実性」が生じた経緯を振り返ってみよう。

 金融危機の原因解明については、エコノミスト、大学教授など、高名な方々が多数の著作で論じている。詳しい分析は専門家に譲るとして、概略をまとめると次のようになる。

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デロイトトーマツコンサルティングの専門家8人が、毎週交代で執筆を担当。筆者名/松下芳生(デロイトトーマツコンサルティング(以下DTC)パートナー兼常務取締役、デロイトトウシュトーマツ(DTT)アジアパシフィックコンシューマービジネスインダストリーリーダー)、佐瀬真人(DTCパートナー)、矢矧晴彦(DTCパートナー)、高橋淳一(DTCシニアマネジャー)、大日方 隆(DTCシニアマネジャー)、高橋俊成(DTCマネジャー)、西川陽介(DTCマネジャー)、細川敦邦(DTCマネジャー)
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世界危機の後遺症で、経済は過去に例がないほど「不確実性」を増している。激動の市場で企業が勝ち残るためには、新たな経営戦略のアプローチが必要不可欠となった。その手法を、大手コンサルファーム・デロイトトーマツコンサルティングの専門家たちが、業界別に徹底指南する。

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