伝え方には「レシピ」がある

 伝え方には、レシピがあります。
 つまり、知っていれば誰でもできるのです。

 もともと伝えベタだった私は、「伝え方にはレシピがあるんだ!」と気づいてから、人生がガラリ好転しました。
伝え方は学べます。伝え方は、生まれ持ったセンスだと思われていますが、料理のレシピと同じようにつくり方があるのです。

 伝え方で悩んでいる人にこそ知ってほしいと思い、私が18年かけて見つけた「伝え方のレシピ」を、初めての本『伝え方が9割』に書きました。
私自身、伝え方で苦悩してきたからこそ、「伝え方の技術」をじぶんだけで隠しておくのではなく、世の中に公開しようと思ったのです。

「7つの切り口」と「8つの技術」

 頼みごとをするときに、「イエス」をもらうための具体的な技術があります。「ノー」を「イエス」に変える技術。
もちろん100%変えることはできませんが、「イエス」となる可能性を、ぐっと上げることができます。

◆「イエス」に変える7つの切り口
(1)「相手の好きなこと」
(2)「嫌いなこと回避」
(3)「選択の自由」
(4)「認められたい欲」
(5)「あなた限定」
(6)「チームワーク化」
(7)「感謝」

 さらに感動のスピーチや、映画のような名ゼリフもつくれる技術があります。

◆「強いコトバ」をつくる8つの技術
(1)「サプライズ法」
(2)「ギャップ法」
(3)「赤裸裸法」
(4)「リピート法」
(5)「クライマックス法」
(6)「ナンバー法」
(7)「合体法」
(8)「頂上法」

 私のコピーライター人生18年を、あなたがはじめから経験するには膨大な時間と労力がかかってしまいます。効率的ではないですよね。
本書『伝え方が9割(2)』では、「新3つの技術」を初公開しつつ、私がトライ&エラーをくり返して身につけた技術を、最短で身につけ、実践できるようにしたレシピ&マスター本です。

 本書では、「伝え方のレシピ」を料理のレシピのようにまとめ、その料理をつくっている過程も赤裸裸にお見せします。

いきなり「プロのシェフの味」は出せなくても、「ご家庭で味わえるプロの味」を、読んだ瞬間からつくることができ、じぶんのものにすることができるのです。

ふだん手伝わない家族が「ゴミ捨て」をしてくれる伝え方とは?

佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。アジア初、6ヵ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計3つ獲得、AdFestでゴールド賞2つ獲得、など国内外51のアワードを獲得。郷ひろみ・Chemistryの作詞家としてアルバム・オリコン1位を2度獲得。twitter:@keiichisasaki Facebook:www.facebook.com/k1countryfree HP: www.ugokasu.co.jp