週刊文春のアンケート企画「好きな俳優」「嫌いな俳優」はすっかり恒例になったが、二〇一五年版の女性部門では、綾瀬はるかが五年連続ぶっちぎりの一位を獲得した。第二位に躍り出たのは能年玲奈(前回三位)だ。杏や米倉涼子、柴咲コウといった高視聴率女優をさしおいての第二位である。

 のっけからどーでもいい話をすると、「好きな女優」部門でトップ10入りしているけど「嫌いな女優」部門で上位に名前がないのは、綾瀬はるか、能年玲奈、満島ひかり、中谷美紀、柴咲コウ、井上真央の六人。中谷、柴咲、井上の四人は昨年の圏外からのトップ10入りだが、彼女たちを嫌う人は少ないようだ。

「好きな女優」部門と「嫌いな女優」部門の両方でトップ10入りを果たしたのが杏、吉永小百合、堀北真希、米倉涼子の四人。吉永小百合さんが嫌いだと言う人がいるのは意外だったが、アンチが多いのはそれだけ注目度が高い証明だ。人気者の証しでもある(キムタクなんか好きな俳優でも嫌いな俳優でも一位です)。

 残念ながら「好きな俳優」では上位入りを果たせなかったが、「嫌いな俳優」でトップ10に名を連ねたのが、泉ピン子、上戸彩、沢尻エリカ、剛力彩芽、前田敦子、大島優子、藤原紀香、観月ありさの八人。泉ピン子は四年連続の嫌われ女王に輝いた。

 で、能年ちゃんである。言わずと知れた『あまちゃん』のヒロインを演じた女優さんだが、いま、怪しげな噂が彼女を包み込んでいる。

「初めて出会ったときの彼女は、まだ乱雑に咲き乱れた刺々しい野バラでした。しかしその中に凛とした見事なバラが一輪あったのをいまでも鮮烈に記憶しています。枯れさせてはいけない……、それは天命でしたね。

 とりわけ水を与えると、どの品種にも属さない皆さんに愛される大輪のバラになりました。彼女のすごさは吸収した水をすべてバラに転化できる能力であり、しかも周りの華を枯らすことなく引き立たせるところにあります。わたしは長年さまざまな華を見てまいりましたが、こんな華は初めてでした」

 これは、十代の能年に演技の手ほどきをした滝沢充子氏が能年を表した言葉だが、私には何が言いたいのかさっぱりわからなかった。

 誌面で滝沢氏のコメントを目にしたとき、女優をバラに譬えるあたり、時代がかっているというか七〇年代的というか、何だか自分の言葉に酔っているかのような印象を受け、大丈夫かこの人と思ったのをよく覚えている(週刊文春のような大手が取材に来たから舞い上がってるのかなあとも思ったけどあくまで個人的な感想です)。