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美人のもと

洗濯機

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第37回】 2009年10月19日
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 女性と洋服の話をしていると面白い。男性だと「私は適当に選んでいるからダサいです」と言う人が結構いるが、大半の女性は自分の服が好きだし、自信がある。そして、普段他人の悪口など言わない人でも他人の服については辛口だ。「あの人、10年前で止まっている」とか「なんでそこに緑かな」とか言いたい放題だ。

  その自分の服へのプライドは何なのだろう。

  女性は買い物が好きだ。特に洋服を買うのは大好きだ。洋服を見ている女性はとてもうれしそうだし、皆いい表情をしている。お気に入りを発見し、あれこれ考えている姿はかわいい。きっと洋服選びは「美人のもと」を増やす。

  数ある服の中から選んだのだから、愛情もたっぷりだ。家に帰ったらすぐに取り出してみる。着てみることも多い。その愛情がプライドを育てるのだろう。「私がとっても気にいった気持ち」と同じような感情を他人も持つはずだと。

  人の好みは様々であることはわかっていても、今の自分には自分が選んだものが大好きなのだ。愛しているのだ。その愛が大きくなると、他人の愛への偏見を持つようになってしまい、辛口になるのではないか。

  だが、その愛はとてもいいことだ。洋服への愛情はいい気分をつくるし、表情もよくなる。自然に「美人のもと」は増える。

  そして、本当の美人はこの愛を大切にする。つまり服を大切に扱う。どう保管するか、どう選択するか、そしてどう使うかを真剣に考える。それで「美人のもと」を増やしている。

  ところが、その愛情をすぐに捨ててしまっている人も多い。考えずに着ている人が結構いる。着る場面や組み合わせをきちんと考えているだろうか。その場面にはかわいそうだろうと思える服を見かける。服が泣いている。当然「美人のもと」は減っていく。

  そしてメインテナンスだ。これこそ服への愛情だ。どう扱うか。いい服をいい状態のまま維持する努力をしているか。それは脱いだ後の服の扱いに象徴される。

  脱ぎっぱなしではないか。それを何日も放置していないか。そして最適な洗濯をしているか。普段お世話になっている洗濯機はきれいだろうか。結局、そこにあらわれる。意外と汚くしている人が多い。それでは汚れと一緒に服への愛情、そして「美人のもと」まで流してしまうことになる。

  今日、洗濯機を見てみよう。それは美人にふさわしい状態だろうか。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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