話のペースを変える「場面転換法」

 一方的にしゃべりがちな相手に対して、「アクティブ リスニング」ではこのほか、「場面転換法」というスキルを使うこともあります。

 これは相手の話をいったん切ってペースを落としたり、視点を変えたり、あるいは他のテーマに移るやり方です。
 具体的には、相手が自分だけでどんどん進んでいってしまう時や、話の展開が こちらの目指す目標から外れていきそうな時、あるいは相手があまり楽しそうではない時に使います。

「話は変わるのですが……」とか「もうひとつ、お聞きしておきたいことがあります」といったフレーズが典型ですが、その他、次のような言い回しがあります。

「すみません。理解が追いつかないので、一度、整理させてもらっていいですか?」

「お話を伺っていて、ひとつ思い出したことがあります。よろしいでしょうか?」

「話は少し戻るのですが、先ほどおっしゃっていた××に関連してお聞きしたいのですが?」

「いまのお話に関連して、~についてはご存じですか?」

 ここでもポイントは、疑問形を使って話の主導権を相手に渡すことです。
「場面転換法」は、相手の話の腰を折る形になりやすいですが、疑問形を使うことでそれを柔らかくすることができます。
 やる時はタイミングを見計らい思い切って使います。ややレベルの高いスキルになりますが、コミュニケーションをリードするにはとても有効です。


「アクティブ リスニング」には、
準備→本番(「傾聴」と「問答」)→フォロー
の3ステップにそって48のスキルがあります。

 次回もまたその一部をご紹介します。