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「ハンカチVSビリギャル」驚異的拡散の理由

なぜ、数枚のポスターが大勢の人を動かしたのか

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第79回】 2015年6月8日
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ハンカチVSビリギャル
「挑発ポスター」の衝撃

 5月30日、31日の両日、東京六大学野球の最終節、伝統の早稲田大学・慶應義塾大学の試合が行われました。今回は、早大が1勝すれば優勝、慶大が2連勝すれば優勝決定戦という、両大学ともに優勝がかかった一戦とあって、試合当日は満員の観衆が神宮球場を埋め尽くしました。

 しかし、今年の試合に大勢の人が神宮に足を運んだのには、もう一つの大きな理由があります。試合前からネットを中心に話題となった、両大学の対決ムードを高揚させる5種類の「挑発ポスター」がそれです。

cheerチアリーディング部編
画像提供:慶應義塾大学 應援指導部
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 「ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん。」「ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶應さん。」と、両大学のトピックを少し尖った表現のキャッチにし、お互いをにらみ合う早稲田・慶應のチアリーダーの写真が目を引きます(チアリーデイング部編)

 「慶應に負けた優勝など、したくない。」 「早稲田から勝ち取る優勝に、意味がある。」(野球部編)

 「早稲田の勝利しか、見えない。」 「それは視野せまい。」(リーダー部編)

 「思うぞんぶん吹かせてもらうよ、紺碧の空を。」 「トラウマになるまで吹いてやる、若き血を。」(吹奏楽部編)

 「敗戦後の三塁側は冷え込むので、ご自愛するのである」 「一塁側のため息が、イチバンのごちそうだよ」(キャラ編)

 それぞれの作品が、両大学のスクールカラーであるえんじ色と紺色をバックに、何とも巧みな名調子で相手をユニークに「挑発」しています。

 「野球部編」「リーダー部編」「吹奏楽部編」「キャラ編」のポスターは、次のページでご覧ください。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


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インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

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