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山崎元のマネー経済の歩き方

銘柄カテゴリーと急所になる情報

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第85回】 2009年7月21日
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 債券運用や外国為替は競輪に似ていて、株式投資は競馬に似ている。

 前者では政策や市場参加者の行動を、利害を考慮しながら「展開を読む」ように考えることが必要なのに対して、後者では影響する多くのファクターのなかから個々のケースで決定的な役割を果たすものを見つけ出す選択眼が要る。

 競輪競馬も含めていずれも究めがいがあるが、前者の系統は「深い」し、後者の系統は「広い」。

 株式投資の場合、あまりにファクターが多いので、着眼点を1つに固定して「成長株投資」「割安株投資」など自分のスタイルを固定化する方法がある。

 プロの運用者の場合は、自分のスタイルを固定して宣言することで、複数の運用者で構成される顧客の運用の一部として使いやすくなるという意味もある。

 しかし、こうしたスタイルには時期によって有利不利があり、運用戦略全体を考えれば投資の着眼点を固定すると戦略の分散がきかない点が不利だ。多くを望み過ぎかもしれないが、自分で自分の資産すべてを運用する個人投資家の場合、複数の着眼点を使い分けできるようになりたい。

 状況と着眼点の組み合わせはさまざまだが、今回は銘柄のカテゴリーを分けて、そのカテゴリーごとに決定的に重要なポイントを着眼点とする考え方を1つご紹介しよう。

 筆者がかつて勤めた会社の後輩で大手ヘッジファンドでの勤務経験があるファンドマネジャーT氏が実際に使っている方法だ。

 彼は、銘柄を収益の循環性と長期成長率とで4つのカテゴリーに分類する。収益が安定している銘柄は、長期成長率の高い順に「長期成長」「安定収益」「割安放置」の3つに分類する。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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