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「2ヵ月でこの身体」を謳うライザップは危険なのか?(下)

降旗 学 [ノンフィクションライター]
2015年6月20日
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>>(上)より続く

 「私についた二〇代のトレーナーはメールを送っても、三日間返信がないこともあった。また、なかなか体重が減らないことをトレーナーに伝えると、「自分、豆腐とブロッコリーしか食べないっす、そういうときは。やりましょうよ~」と言う。でも仕事のつきあいもあるからと、こちらが渋っても「それぐらいやんないとダメっすよ」などと言うのです」

 通夜で寿司を食ったと報告すると、寿司を食うならネタだけにしてくださいと返信があり、「お通夜でネタだけ食う馬鹿がどこにいるんだ! お前みたいな小僧と一緒にするんじゃねえ」とキレたら、軽い感じで返されたそうだ。

 『痩せるためだったらやんないとダメっすよ』

 だそうだ。一応社会人なんだから、そんな口きいちゃダメっすよ。
 この低糖質食事法だが、これがどうやら大きな問題をはらんでいるみたいなのだ。

 「ライザップは「吉川メソッド」のダイエット法に酷似している。低糖質食事法とトレーニングを組みあわせる手法や前金で高額な料金を払わせ、ある意味では客を追い詰めるシステムもほとんど同じ。業界内には『ライザップは吉川メソッドのパクリ』という声もある」

 こう証言するのは、別のジムの現役トレーナーだ。

 「吉川メソッドが画期的だったのは、毎日の食事を報告させたこと。それまで、ジムは客に遠慮してそんなことはさせなかったのですが、いざ報告するようお願いしてみると、人間、嘘をつくのは誰しも嫌なので、頑張ってしまう。そこが発想の転換でした」

 吉川メソッドというのは吉川朋孝氏考案のダイエット方法で、二〇一〇年頃の始まりらしい。すると、二〇一二年に第一号店をオープンしたライザップは、パクリとは言わないが、オープンのタイミングからして、吉川メソッドをかなり模倣していると言ってもいい。

 が、ライザップの「低糖質食事法」は、その過激さにおいて本家を上まわった。

 「ライザップの食事制限についての内部資料を見ると、「味つけに砂糖などを使用している場合もあるので注意!」といった記述がありますが、調味料の糖質まで抜くのは厳しすぎる。糖質の摂りすぎを是正するのはいいですが、ライザップのやり方ではマイナス五〇まで下げてしまっているという印象です」

 秋津医院院長の秋津壽男氏は、ライザップの「低糖質食事法」に警鐘を鳴らす。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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