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子どものスキンケア
情報発信と啓蒙で伸びしろがある

ドラッグストアニュース
【第5回】 2009年11月25日
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 子どもの肌は実は大人よりも乾燥していると指摘するのは、ベビースキンケアの分野で120年の歴史を持ち、ベビーのスキンケアの大切さを啓蒙してきた、ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマーカンパニー ジョンソンズ・ベビー担当の、ナン・キアヌ氏。

 新生児の皮膚の厚さは成人のおよそ半分と非常に薄い。また、大人に比べて2倍の水分を吸収するが、2倍の速さで水分を失ってもいるという。生後約3カ月までは母胎からホルモンを受け継いでいるため、大人と同じレベルの皮脂の分泌量があるが、それ以降は皮脂量が減少。小学校中学年を迎えるころまで、肌は乾燥している状態に。コラーゲンやエラスチン、角層の発達もまだまだ未熟で、バリア機能が未発達。つまり、紫外線を含め、外界の刺激に対して無防備なのだ。

 それゆえ、保湿ケアを怠ることで生じるリスクは、乾燥による肌荒れや、かゆみなど深刻になる恐れもあり、「日ごろからのスキンケアが大事」(ナン氏)だと説明する。

 基本は大人同様、皮脂を落としすぎないように気をつけながら洗浄して肌を清潔に保ち、ローションなどで保湿を。紫外線から皮膚を保護するためのUVケアも欠かせない。

 同社では、ロングセラー商品でもある、目に入ってもしみにくく、低刺激の成分設計がされた全身シャンプーや、入浴後に塗布するベビーローション、マッサージと保湿ができるオイルなどを展開。そのほか、リラックス効果を高める香りが特徴の「ジョンソン(r)ベビー すやすやタイプ」など、付加価値が高いシリーズもラインアップしている。

 基本的に、ジョンソン(r)ベビーの製品は0~3歳児向けとなっているが、それ以上の年代の子どもが使うことも可能。実は、小学校中学年ごろまでの子どものスキンケア製品は意外と少ない。母親同士の口コミで、子どものスキンケアに関する情報交換が行われていたりするが、その中には間違った情報が含まれていることも。やはり商圏内に子どもが多い立地であれば、ヘルス&ビューティの拠点としてベビー向けのスキンケア製品や、大人向けのスキンケアブランドの中から、子どもの肌をケアするのに適している商品を店頭訴求したい。

 最近は、資生堂などの化粧品メーカーが社会貢献活動の一環として、小学生を対象にスキンケアの方法を伝える活動も、二次性徴の訪れが早くなり、小学校高学年からニキビに悩む子どもたちも少なくないことや、化粧品の使用年齢が低下して、化粧品に対する知識を持たずに自己流でケアをしていることから、肌荒れを起こす子どもたちが増えているためだ。そこで肌の構造や、ニキビができる仕組み、洗顔の方法などを説明して、知識を授けている。

 ベビーとキッズを含む子どものスキンケアという切り口は、あまり店頭で注力されていないカテゴリーだが、情報発信と店頭展開によって、使用率が伸びれば、まだまだ成長が見込める。チャレンジする価値は大いにあるだろう。


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