SOMPOホールディングスにとって成長ドライバーの核となる子会社、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の社長に高橋薫氏が就任。今後の方針を聞いた。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険社長 <br />高橋 薫 <br />顧客との接点を増やし国内ベスト10を目指すPhoto by Toshiaki Usami

──損害保険から生命保険の世界に転じられましたが、景色はかなり違うのではないでしょうか。

 損保業界は3メガ損保で9割のシェアを持つ寡占市場ですが、一方の生保は、大手生保4社といえどもシェアは4割にすぎませんし、四十数社がひしめき合いながらマーケットを奪い合っています。

 しかも、損保は自動車保険や火災保険が主力のため、少子高齢化の影響などで大きく伸びることはありませんが、同じ環境下にあるはずの生保は毎年、2兆円もの新契約を生み出しています。

 その中でひまわり生命のシェアは2、3%しかありません。ですが言い換えれば、それだけ成長余力があるともいえます。

──目標とする水準は?

 当社は1981年の創業からようやく、最終利益で100億円を超えるところまできました。これを5年で2倍の水準に引き上げたいと考えています。

 また、保有契約件数については利益の伸びに比べてこのところ鈍化していましたが、これも現状の約350万件から倍の700万件にしたいと考えています。

 すなわち、国内ベスト10に入る水準を目指すということです。ただし、一番目指さないといけないのは、お客さまに「新しい価値を提供する」ことです。

──そのための方策は、どのようにお考えですか。