自信をなくしたときこそ、
「なりたい」自分を思い出す

   トップアスリートに限らず、環境の変化においては、私たちも「目指す先」を見失いがちです。

・目指す先はどこか
・目指す目標と今の自分がいる場所を正確に把握する

  こんなふうに捉えることができれば、迷いもあせりも生じません。
  ところが、目指す先を見失ったまま、「とりあえず、今日やるべきことをやろう」となってしまうと、仮に今日やるべきことが達成できなかったときに、修正することができません。道に迷った挙句、「環境が悪い」と人のせいにしたり、「やっぱり自分はダメなんだ」と自己否定してみたり。これがいわゆる「伸び悩み」や「停滞期」につながっていってしまうのです。

1.目指すべきゴールや掲げる最終目標は「高く」
2.そのためのOKラインは自己肯定感を得られるように「低く」

  この2つが重要。2つそろってはじめて、効果を発揮するものなのです。

  特に環境変化は「できない言い訳」として使ってしまうことも多い。ですが、目指す先を見据えていれば、「環境変化」も条件の1つとして考え、「この条件の中で目標達成するためには、今は何をすべきなのか」というふうに、考え方も気持ちも切り替わるでしょう。

  今の仕事で自信を失っている人、新しい環境に飛び込んで悩んでいる人にも、ぜひ「高い目標と低いOKライン」を実践していただきたいと思います。

  OKラインの基本バランスを意識して、本来の戦う感覚を取り戻した横峯さくら。女子ゴルフの世界4大メジャートーナメント大会の一つ全米女子オープンがもうすぐ始まります(第70回大会は7/10~テレビ朝日系列で放送)。優勝を目指し、そのためのOKラインをひとつずつクリアしていっている彼女の活躍にも注目してもらえればと思います。

 次回は「経験を次につなげていく方法」についてお話ししたいと思います。
(次回更新は7月半ば予定)