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カラダの悩み全解消!byダイヤモンドQ

患者の増加が懸念される歯根破折
10年物の差し歯は要注意

【第9回】 2015年6月29日
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知らないうちに差し歯が入っている歯の根っこが割れてしまい、気がついた時は自分の歯を抜くことになる。そんな歯根破折が40~50代に増えている。そこで、『ダイヤモンドQ』編集部では、従来はインプラントやブリッジしか治療法がなかった歯根破折について、接着剤で割れた歯根を再生する最新治療法を紹介する。

かみ合わせの圧力で
歯根が縦に真っ二つに割れる

 今後ますます患者の増加が懸念されるのが歯根破折だ。差し歯の土台(コア)・支柱(ポスト)となる歯根内部の金属製(メタル)コアポストがかみ合わせの圧力によって、次第に歯根に亀裂を生じさせる。進行すると歯根が縦に真っ二つに割れてしまう。

かみ合わせの圧力によって、差し歯が入った歯根が縦に真っ二つに割れてしまう

 通常、歯根が割れると、その歯は「ご臨終」となり、抜かなくてはならず、ブリッジやインプラントの対象になる。

 しかし、最近は歯を残す治療も行われている。その先駆けである眞坂歯科医院(東京都世田谷区、眞坂信夫会長)は30年以上前から歯を残す治療法に取り組んでいる。治療の決め手は独自開発の歯科用接着剤「スーパーボンド」。

 ひび程度の初期段階(通院期間1~2ヵ月弱)は亀裂箇所にスーパーボンドを流し込んで修復し、ポストを柔軟性に優れたグラスファイバー製に交換する。同ポストは従来の再治療に伴う手間を省けるよう独自改良したものだ。

 歯根が完全に割れている場合(同2~6ヵ月)は一度抜いた歯を殺菌してスーパーボンドで接着した後、再移植する。費用は20万~30万円程度。治療は前歯の方が簡単で、根っこの構造が複雑な奥歯の方が難しくなる。当然ながら、複雑な割れ方や、割れて何年も経過して歯の状態が悪ければ、治療は難しくなる。

自覚症状はほとんどない
かなり進行してもうずく程度の痛み

 歯根破折の最大の問題は、ほとんど自覚症状がないこと。歯根が割れ歯槽骨が溶け始めると歯肉に化膿部分が現れる。症状はかなり悪化しているが、この段階でも軽い痛みや疲れているときにうずく程度。

眞坂会長は「歯根破折の治療や予防法をもっと普及させるべきだ」と語る

 メタルポストは保険適用のため、頻繁に使用されている。だが、この治療が歯根破折を招くという皮肉な結果をもたらしている。「特にメタルポストの形状が大きな問題。太く、短く、角がとがった形状のメタルポストほど割れやすい傾向にある。治療後5~10年以上経過している差し歯は要注意」(眞坂会長)という。

 眞坂会長は「今後ますます歯根破折の増加が予想される。その割には、治療できる歯医者は少ない。歯根破折の治療や予防をもっと普及させるべきだ」と強調する。

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