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齋藤ウィリアム浩幸 日本の欠落、日本の勝機

ガラパゴスの元凶は
「正解が1つ」の日本の教育制度だ

齋藤ウィリアム浩幸 [内閣府本府参与]
【第14回】 2015年7月6日
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オープン型の人材になるには
やはり英語が不可欠

 さて、話を教育に戻しましょう。現在、そしてこれからの時代、グローバルに活躍するためには「オープン型」の人材になることも大切です。

 オープン型の人材とは、社外や海外に広くネットワークを持つ人のこと。対して、ネットワークが会社関係のみとか家族のみという人をクローズド型といいます。

個人だけでなく、会社や国も「クローズド型」から「オープン型」に変わらなければ、パフォーマンスを上げることができない(著者作成の図に編集部が一部説明を追加)

 上の図は、ネットワークと人材としての価値の関係を表したもので、オープン型の人のほうがクローズド型の人よりも、価値(成長性や給料など)が高くなります。これは個人に限らず、企業でも国でも同じこと。ネットワークが広ければ広いほど、発展や成長につながりやすくなります。

 そして、世界を相手にオープン型の人材になるためには、どうしても「英語」が不可欠です。日本語ではダメかって? だって、日本語は世界の人口の1.7%しか使っていない言語です。幅広いネットワークを築くには不向きといえるでしょう。

 冒頭で書いたとおり、日本の教育では「正しい1つの答え」を求めることに重点が置かれます。しかし、世界的に見れば、こうした日本式の教育はとてもマイナー。世界で活躍できる人材を育てるために、一刻も早く、「Why」を考えさせ、そこから新たな発想を導く教育にシフトしていくことが必要です。

(構成/河合起季)

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齋藤ウィリアム浩幸
[内閣府本府参与]

さいとう・ウィリアム・ひろゆき
1971年ロサンゼルス生まれの日系二世。16歳でカリフォルニア大学リバーサイド校に合格。同大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業。高校時代に起業し、指紋認証など生体認証暗号システムの開発で成功。2004年に会社をマイクロソフトに売却してからは日本に拠点を移し、ベンチャー支援のインテカーを設立。有望なスタートアップ企業を育成している。12年には、総理大臣直属の国家戦略会議で委員を拝命し、国会事故調査委員会では最高技術責任者を務めた。また13年12月より内閣府本府参与に任命されている。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2011」選出。2015年6月より、パロアルトネットワークス合同会社副会長に就任。著書に『ザ・チーム』(日経BP社)、『その考え方は、「世界標準」ですか?』(大和書房)。


齋藤ウィリアム浩幸 日本の欠落、日本の勝機

歴史的に、世界に挑むチャレンジ精神は本来、日本人が持っていた気質。しかし今の時代、日本のお家芸“ものづくり”だけでは新興国に負けるのは火を見るよりも明らかだ。成長へと反転攻勢に転じるために必要なものは何か――。それは革新的なイノベーションを起こすための「世界標準の思考」に他ならない。気鋭の起業家であり、技術者である筆者が、日本が再び世界をリードしていく道はなにかを説く。

「齋藤ウィリアム浩幸 日本の欠落、日本の勝機」

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