株式レポート
6月29日 13時56分
バックナンバー 著者・コラム紹介
マネックス証券

中国株、強弱材料が混じるなかまちまちの展開か 中国製造業 PMIに注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の中国株式市場
―中国株 大幅下落 追加緩和期待の後退やIPO規制緩和などが相場の重石に―

<先週の概況>

先週の中国株式市場は下落しました。ハンセン指数は週間で0.4%下落し、2万6,663ポイントで終了しています。また、上海総合指数は週間で6.4%下落し、4,192ポイントと大幅に続落しました。

先週の上海総合指数はHSBC中国製造業PMIの改善やIPO申請資金の返還を背景に、買い先行となったものの、追加緩和期待の後退やIPO規制緩和などが嫌気され、26日には売りが売りを呼ぶ展開となり7%を超える下げとなり、週間でも6%以上下落しました。

中国株式市場バリュエーション



業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

政府が銀行の貸出残高が預金残高の75%を超えてはならないとする預貸比率制限を撤廃する方針を決めたことから、今後融資に関する当局や銀行の裁量の余地が広がることが好感され、中国工商銀行(1398)や交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーション、3328)など中国の銀行株の一角が上昇しました。また、国際原油価格が上昇したことを受けて、中国海洋石油(CNOOC、0883)や昆侖能源(クンルン・エナジー、0135)、中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)が揃って堅調に推移しました。さらに、特段の材料はなかったものの、中国インターネット大手の騰訊(テンセント・ホールディングス、0700)が週間で3%超上昇しました。

<下落>

カジノ大手の金沙中国(サンズ・チャイナ、1928)の下落率がトップとなり、週間で7%近く値下がりしています。同じくカジノ大手の銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、0027)も週間で5%近く下落しました。また、食品の中国蒙牛乳業(チャイナ・メンニウ、2319)も週間で6%余り下げました。さらに、パソコン大手の聯想集団(レノボ・グループ、0992)も週間で約5%値下がりしました。

先週発表された主な経済指標

6月23日 HSBC中国製造業PMI 6月 49.6 市場予想 49.4 前月 49.2

6月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.6と前月の49.2から改善し、市場予想の49.4を上回りました。好不況の分かれ目である50を下回ったことで製造業の厳しい状況が継続しているといえますが、5月上旬に行なわれた利下げが前月からの改善につながったと考えられます。

内訳をみると、雇用(48.7→46.8)は悪化した一方、新規受注(49.1→50.3)や生産(49.3→50)は小幅に改善し50を上回りました。

今後発表される主な経済指標

7月1日 中国製造業PMI 6月 市場予想 50.4 前月 50.2

政府発表の製造業PMIが日本時間7月1日の10時に発表される予定です。先週、発表されたHSBC中国製造業PMIは前月から若干改善しましたが、政府が集計するPMIも同様に改善がみられるかが注目されます。市場では50.4と前月からの小幅な上昇が予想されています。


マーケットビュー
―中国株、強弱材料が混じるなかまちまちの展開か 中国製造業 PMIに注目―

先週の本土市場では、上海総合指数が4日間で6.4%安と大幅に続落しました。休場明けはHSBCが発表した製造業PMI速報値が市場予想を上回って改善したことや、新規株式公開(IPO)による凍結資金の還流により需給懸念が後退したことなどが好感され、買い先行となりました。ただ、25日に中国人民銀行(中央銀行)が約2カ月ぶりに短期金融市場での資金供給を実施したことや、中国人民銀行の意向をある程度反映しているとされている金融時報の「金融緩和は今後の経済指標次第だが、6月末までの追加緩和の可能性はかなり低い」との記事を受け、追加緩和期待が後退し下落に転じました。加えて、26日に開催された「経済フォーラム」で証監会の肖鋼・主席が国内中小企業の(IPO)を規制緩和する(従来の「許可制」から「登録制」に変更)との発言を受けて、IPO増加により今後株式需給が悪化するとの懸念が広がりました。週後半には売りが売りを呼ぶ展開となり、上海総合指数は25日と26日の二日間で1割以上の下落となりました。

今週の本土市場は追加の金融緩和などを受けて下げ渋るスタートが予想されます。中国人民銀行は27日、28日から貸出金利(期間1年)を0.25%下げて4.85%、預金金利も0.25%下げて2.00%とすると決めたほか、農業向けや零細企業向け融資が一定の基準を満たす一部の銀行について、強制的に預かる資金の比率である預金準備率を0.50%引き下げるなど、追加の金融緩和を決定しました。また、中国の年金基金が株式への投資案が発表されるとの観測も支援材料となりそうです。ただ、中国政府による信用取引への規制や、今週金曜日(7月3日)に予定されている10社のIPOによる需給悪化も懸念され、反発となっても上値は限定的と考えられます。

先週の香港市場ではハンセン指数が1週間で0.4%安と小幅に続落しました。週前半はギリシャ支援協議の進展期待やHSBC中国製造業PMIの改善を背景に、ハンセン指数は堅調に推移し、24日に2万7,500ポイント近くまで上昇する場面もありました。ただ、その後はギリシャ問題の不透明化や本土株の下落を嫌気して下げに転じると、中国の追加金融緩和期待が後退したことも相場の重石となり、中国本土の株式市場が急落するなか1週間ぶりに節目の2万7,000ポイントを割り込んで取引を終えました。

ギリシャ協議の決裂や、資本規制導入、デフォルトリスクの高まりなどを背景に、今週のハンセン指数は軟調な展開となりそうです。ただ、中国の追加金融緩和が支えなるほか、ボリンジャーバンドやRSIなどのテクニカル指標に軒並み売られすぎのシグナルが出ていることから、下げ渋ると反発も期待できそうです。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)


■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

12月号10月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株で資産倍増計画![2018年版]】
1億円に早く近づく厳選56銘柄を公開
億超え投資家資産倍増の極意
・今後1年の日経平均の高値&安値を大予測
プロが提言! 2018年に日本株を買うべき理由! 
・変化の追い風を先読み! 新デフレ&新興国株
・好業績&割安! 上方修正期待株&成長割安株
・第4次産業革命! 独自技術を持つ部品株
新iPhone上がる株 25
利回りが大幅アップ!「長期優遇あり」の優待株
・今買うべき新興国株投資信託ベスト25
ネット証券のサービスを徹底比較! 
・怖いのは死亡・入院だけじゃない!
「働けない」を 助ける保険! 
iDeCo個人型確定拠出年金老後貧乏脱出!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング