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週刊・上杉隆

外国人指紋採取は安全のための必要悪なのか

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第6回】 2007年11月21日
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 今週、長く信じられてきた「日本文化」のひとつが消滅したのかもしれない。

 〈水と安全は無料(タダ)〉。

 かつて、と言ってもそれほど遠くない昔、日本において、この言葉の意味を疑う者は皆無であった。

 海外ではミネラルウォーターというものが流通し、人々はお金を払って水を買っている――。

 そう聞いても、大抵の日本人はそれを別世界の出来事か、あるいは、気の毒な笑い話の一種にすぎないと受け止めていた。

 無理もない。有料のお茶ですら考えられなかった時代だ。最初にウーロン茶が日本に上陸したとき、いったい誰が「お茶」にお金を払うのか、と真剣な議論になったほどだ。

 だが、ほどなくして有料の日本茶が登場し、ついには遠い外国だけの話だと信じられていた飲料水としてのミネラルウォーターの販売も始まる。いまや首都圏では井戸水や水道水を飲用する方が少数とさえなっている。

 こうして〈水〉は有料となったが、それでもまだ〈安全〉に関しては、日本だけは特別な国だと信じられてきた。

日本もテロと無関係では
いられなくなった

 きょう(11月20日)から、来日する外国人の入国に際して、指紋採取と顔写真撮影が義務付けられる。出入国管理・難民認定法の改正によるものだが、これについては個人的に考えさせられることがある。

 「友人の友人がアルカイダなんです。彼は日本にも2回、3回と来ているんです」

 日本外国特派員協会の講演でこう述べた鳩山邦夫法相だが、残念ながら、その発言自体はほぼ事実である。一見すると妄言にも聞こえる鳩山法相の言葉だが、よく考えてみると、かつて「スパイ天国」とも呼ばれた日本は、テロリストの活動しやすい国のひとつでもあった。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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